生ゴミ米ぬか発酵肥料を作る


春の部   3月〜7月

秋の部   10月〜11月

<用意するもの>
発泡スチロール箱は漬物用ポリ容器
(底が2重になったものが理想的)
米ぬか15キロ
市販の納豆1パック
木灰か消石灰50グラム
生ゴミ

<作り方>
@容器に米ぬかと納豆を入れてよく混ぜる
A熱湯5リットルを注いでよくかくはんし布か新聞紙でふたをして一晩おく
B60〜70度に発熱し、納豆菌が繁殖し始める
 このとき発熱が思うようにいかない場合、消石灰か木灰を入れる
C発熱してきたら、生ゴミの水をよく切って細断して加える
 野菜くずは細かくした方が分解発酵しやすい
D水分が多くなったら米ぬかを加えてパサパサした状態を保つようにする
E余った汁が底から抜ける容器の場合は、たまった汁は10倍に薄めて液肥に
F容器がいっぱいになったらシートの上にあけ、山にして新聞紙とシートをかぶせる
G発熱するごとにかくはんし、発熱しなくなったら完成 




*春の部*

2003年3月7日

30リットルの漬物用ポリ容器に
レシピの半分の材料(米ぬか7.5キロ分)を入れてかき混ぜる

いやもうこの量でもきれいにかき混ぜるのは大変!
なにしろ水分が少ないので
全体に水気を行き渡らせるのがなかなかではありません



ばさばさしたぬか床のようになりました
これが70度にも発熱するとは・・・本当かな?(不安)

3月8日

ぜんぜん温度が上がっていないので消石灰を追加しました。

3月9日

やっぱり温度が上がらないので納豆を追加してみました

3月10日

発酵肥料つくり経験者にメールで問い合わせたところ
温度が上がらないのは保温をしなかったのが原因のようです
要するに失敗ということ。。。(泣)
しかし
もう一度チャレンジしてみてもし上手くいったら
この失敗作も少しずつ混ぜて生かせるとのことです
くじけずに頑張るぞ〜〜〜

3月11日

米ぬか1キログラムで再度兆戦します
熱湯330ccを加えて撹拌し納豆を混ぜて
牛乳パックに詰め、タオルで包んで発泡スチロールの箱に入れます
(このくらい保温すれば大丈夫かな・・?)

3月14日

結局今回も発熱しない、、、
ここはいったんあきらめて
この米ぬか生地(?)の中にとりあえず生ごみをためてみることにする

3月22日

生ごみがだいたいいっぱいになったので
枯れ葉を混ぜてしばし置いてみる

4月2日

時々かき混ぜていたら
少しずつ白カビが生えてきました
いつまでもこのまま置いているわけにもいかないので
”簡単なぼかし肥つくり”の方法で前進することにしました

生ゴミ入り米ぬか生地に油かすと鶏糞を混ぜて
畑の土と交互にポリバケツに入れていきます
最期に土をのせて
少しずらしてふたをします

4月10日

ふたをしていないとコバエがたかってさあ大変!!
とりあえず消石灰をまいてふたをしておいたら
だいぶコバエの数は少なくなりました
表面に白いカビが生えてきて
内部の温度も33度にあがりました

4月13日

全体をかき混ぜる
内部温度36度

4月15日

内部温度49度になる!!
発酵肥料を作り始めてここまで発熱したのは初めて♪(感激)

4月26日
相変わらず50度前後の発熱が続いています
みかんの皮が残っているくらいで
他の生ゴミはまったく形がわからなくなりました
サラサラした感じになりつつありますが
発酵臭がけっこうきついのと
コバエが群がるのが困りもの

5月7日

温度は30度くらいに下がってきました
灰色のサラサラしたところ(発酵済み)や
茶色のところ(発酵途中?)があり
全体をよくかきまわす
相変わらず発酵臭がきつい

6月2日

ほとんど灰色サラサラ状態になり
臭いもあまりしなくなってきました(ほっ・・・)
初めてバラに使用してみることにしました
(花後のお礼に)

7月24日現在の反省

バラと野菜に少量ずつ施してきましたが
特に問題が起きる様子もなく
かといってどの程度の効果があるのかも定かではありませんが
とりあえず野菜はすべて昨年より数段も良い出来となっています
バラについては
何のトラブルもなくどんどん成長して花を咲かせるものもあれば
黒点病にやられてすっかり葉を落としたものもあります
その後出てくるシュートが貧弱だったりすると
あら、肥料がまずかったのかな・・・と心配になることも

わたしの理想は
すべての肥料を米ぬかを中心にして自家製でまかなうことです
「米ぬかを使うと作物が甘くなる」
そういうことを今まで何度も聞かされているので
どうしても米ぬかにこだわりたい
そして
今回は途中で油粕や鶏ふんをくわえましたが
このような肥料を使う代わりに
生ごみで色んな成分を補えたら最高だと思います
そういう意味で
この”生ごみ米ぬか発酵肥料”は夢の肥料なわけです

しかし
この肥料つくりには大きな問題がありました
ひとつは『臭い』
あのアンモニアのような臭いは
はじめは失敗かと思いましたが
どうやら肥料つくりにはつき物のようです

ただ
今考えて見ると
容器には水分を逃がす工夫がなされていませんでしたから
ふたを開けるとふたにたまった水分がポタポタ落ちるというずさんな状態でもあり
このために乾燥する所といつも濡れている所ができてしまいました
そして臭いのきついところはその濡れている箇所でした
温度が下がれば発酵肥料そのものは完成です
その後保存するためには
きちんと水分を逃がして乾燥させてやらなければなりませんでした
ところがわたしはそれを怠っていました
そのために今度はとんでもない事態が起きてしまいました
それがふたつ目の問題点『虫の発生』です

コバエははじめからよく飛んでいました
それでもこれは大して気になりません
6月までは時々切り返しもしていましたが
お礼肥えを施してからは
あまり容器のふたも開けなくなっていました
ところが
7月に入ってからしばらくして
バラの剪定枝に米ぬかをかけて発酵させていたものに
不気味な虫がわきはじめたのです
それは”アメリカミズアブ”の幼虫でした
わたしは大大大の虫嫌いなので
恐ろしくて実物の写真をここへ貼る勇気がありませんが
それは体長3センチほどのヤツでした

容器はタッパーではないので
ふたはあってもどこかのすき間から入り込んだのでしょうか
なにやらたくさんいるのです
もうとにかく急いで石灰をまきました
”虫がわいたら石灰”
そのように聞いていましたから

すると虫は日に日に減っていきます
おまけに石灰の作用で発酵が進み
50度以上にまで発熱したので
そのうちふたをあけたら縁までよじ登ってきている虫の姿も
ほとんど見ることもなくなりました
毎日ふたを開けるのが怖くて
スコップの先でよいしょと持ち上げていましたが
もう手で開けても大丈夫です

このバラ剪定枝堆肥に気をとられている間に
生ごみ米ぬか発酵肥料のほうはもっと大変なことになっていました
同じ虫がもうどうしようもないほどわいていて
それは表面にはほとんどでていないのですが
底の方にもううじゃうじゃと、、、
そのあたりはいつもじめじめしているところでした
はやく乾燥させていればこのようなことにはならなかったでしょうに
また
はじめからこんなにたくさんの肥料を作ってしまったことも後悔しました
少々石灰をいれたところで退治する事もできません
とにかく庭にせっせと穴を掘っては埋めました
とても正視できないので片目をつむりながら・・
こうしてわたしはまた少し強くなりました

何とか処分し終えた時は
もう二度とこんなものは作らないぞと思っていましたが
今は落ち着きを取り戻し
多くの反省点を振り返りながら
「季節」と「量」と「環境」を考慮して
もう一度チャレンジしてみたいと考えています


*秋の部*

2003年10月6日

だいぶ涼しくなって
ミズアブの姿も見かけなくなりました
性懲りもなくまたスタートです^^

春は一気に米ぬか7.5キロからはじめましたが
結局納豆をいれても一度も温度上昇はしないままでした
今回はとりあえず少量で発熱するかどうか
ということで
米ぬか1.5キロに納豆半パック
熱湯を500mlを入れてかくはん
新聞紙でフタをし
部屋において
大事に布団をかぶせておきました

10月7日

45度に発熱しています(喜)

10月8日

今朝は52度になりました
本では
”一晩おくと60〜70度に発熱します”
と書いてあるけれど
二晩おいてもそこまでにはなりませんねぇ・・

納豆菌は中性〜アルカリ性を好むので
酸性の米ぬかでは最初は繁殖しにくいとの事でした
そこで消石灰を少々加え
生ゴミも投入を開始しました

今回はまず発熱するかどうかが問題だったので
米ぬかの量が少なく
生ゴミを入れても隠れるほどになりません
そこで
生ゴミを入れるたびに米ぬかも足して
少しずつ全体の量を増やしていくことにしました

10月9日

45度に発熱しています
今日も生ゴミと米ぬかを足して
全体をよく混ぜました

10月10日

順調に発熱し分解が進んでいますが
最初の日に魚のアラも入れたのに
臭くありません
ただ米ぬかが発酵しているなあという程度のにおい

10月11日

毎回生ゴミと一緒に米ぬかを入れるので
底の方がべとべとすることもなく
水分量は適切の模様
今日は表面にカビが生えていました

以下、毎日の内部温度変化を記録します

日付 温度 投入生ゴミの内容や感想など
12日 52℃ 卵殻、野菜の皮
13日 59℃ 卵殻、野菜の皮
14日 40℃ あれ?下がってる・・・
15日 46℃ 卵殻、野菜の皮、茶殻 
16日 54℃ 石灰を投入したら再び温度上昇
17日 46℃ 魚のアラ(生)と消石灰を入れる
18日 57℃ 魚につられ猫が新聞紙のフタを破っていました(嘆)
19日 59℃ かき混ぜると湯気がホカホカあがります

ここから生ゴミの投入はやめました
あまり量をふやすとかき混ぜるのが難しくなって
一部が嫌気発酵になって悪臭が出る恐れがあるので

困ったことに猫が毎日きては新聞紙を破ってくれます
フタをすると湿気が抜けないし
新聞紙が一番都合が良いのになぁ・・・

10月23日

このところ内部温度は30度まで下がったり
50度にあがったりと安定しません
できれば50〜60度で発酵が続いてくれるといいのですけど
いつものことながら
微生物相手ではなかなか思うようにいきませんね

10月27日

良い感じで発熱しているなあと思っても
フタをして湿気がこもった状態だと
翌日にはもう温度が下がっています
とにかくできるだけパサパサした状態にしないといけないみたい
今日はカビが生えて53度まで上がっていました

11月10日

11月に入ってから雨の日が多く
バケツの中がじめじめしています
温度もせいぜい40度程度にしかならず
ここ2、3日は20度台まで下がっています

最後の生ゴミ投入から22日経過し
まだ生ゴミの形が少々残っていますが
そろそろ草花のまわりに施してみようと思い
庭のあちこちに浅く埋めてみました





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