花ごころ

〜バラ栽培2004前半戦〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

冬の間の土作りや剪定作業に始まった
2004年のバラ栽培も
一番花がひととおり終って一段落
この半年の間には
色々と自分なりに考えて頑張ってきたけれど
ここまでの出来栄えを冷静に自己評価して
今後の方針なども決めなくてはならない時期となっている

まずは『土の状態』
毎週欠かさず発酵液肥や竹酢液などを潅水し続けた土は
ふかふかと最高にやわらかくて
自分で見ていてニンマリしたくなるほどだ
水はすーっと気持ちよく吸い込まれ
酸素は順調に供給されているものと思われる
土の自己採点は95点
本当は100点♪といいたいところだけれど
まだ”手を尽くした”ところまでは行っていないと思うので
あとの5点はこれからの課題

次に『春の新芽の伸び方』について
わたしは冬の間の寒肥を与えないので
3月上旬に施す自家製発酵肥料が
ちゃんと効果をあらわしてくれるかどうかがまず心配だった
つるバラや、イングリッシュローズ、オールドローズは
芽の出方、伸び方は例年とあまり変わらないように思えたが
ハイブリットティとフロリバンダ、ミニバラは
全体的に枝が細くて短いように感じる
発酵肥料を使うと葉色が浅くなり
ステムは短くなると本には載っていた
確かに葉色は浅めでやわらかい感じがするが
細い枝につく花はどうしても小さめ
もっとしっかりした枝が伸びるものと期待していただけに
これは肥料のバランスが悪いのか
それとも株自体が弱っているせいなのか・・と
考え込んでしまった
自己採点はとりあえず70点

次に最も重要な『花の状態』
つるバラを見る分には文句のない出来栄え
しかし
つるバラというものは春にはそれなりに花はたくさん咲くものらしい
問題は四季咲き系だ
イングリッシュローズは花の大きさ、数など
だいたいこんなものかなあという程度だったが
ハイブリットティには大いに不満が残った

このブラックティ
左が今年の画像で、右は昨年春のもの



1本の枝に幾つもの花がゴージャスに咲いた昨年と比べて
今年の花の貧弱なこと、、、
春先にゾウムシの被害に合うなどということもあったが
それにしてもこの花のつき方や大きさは明らかに違う

このように
昨年よりも明らかに劣っている品種が他にもいくつかあって
施肥方法の改善を早急に考えなくてはと痛感
あーあ、頭の痛いこと・・・

よって、花についての自己採点は50点

他に『病害虫被害状況』については
この春は思わぬウドンコ病被害がよく発生した
昨年春にはほとんど見られなかっただけに
これも施肥方法が変わったせいなのか？と考える一方
他のバラ栽培者のお宅でも今年はウドンコ病が結構出ているようなので
春の気温が不安定だったせいもあるかなとも思う

一方
昨年は被害のひどかったゾウムシはわりと少なくて
反対に昨年少なかったマメコガネの被害がとてもひどかった
このため途中からは花が咲く前から汚くなってしまうものが続出し
それでなくても状況の良くないハイブリットティは
ますますきれいな花を見る機会が少なくなってしまった

チュウレンジバチなどの青虫系統は
いるにはいるが被害はわりと少ないように思う
鳥がしょっちゅう庭に来ては何かをつついているようなので
もしかすると虫を食べてくれているのかも（嬉）

一番花後には下葉から黒点病が広がるのは例年通り
というかむしろ今年はそれが少ないかもしれない
土には常に有用微生物が繁殖するように努力しているので
病害虫防除のための葉面散布を全くしていないわりには
まあまあいい結果だといえると思う
ということでここの自己採点は70点

そして全体的な評価も70点といったところだろうか
いくら土が良くても
やはりバラは花がいのち
昨年までは日本バラ園の肥料を使っていて
その歌い文句の通りに立派な花を見る事が出来たが
所詮素人の自家製肥料では太刀打ちなど出来ないのかなぁ・・・（ため息）
同じようなやり方で育てている野菜は立派に出来ているのに
バラと野菜はかなり違うらしい（当たり前だけど）

それでも
今元気の良いシュートがあちこちから伸び出している
二番花も美しく咲いているし
これから株を充実させるように心がければ
秋にはまた良い花が見れそうに思う

手始めに
今日は竹酢液とトウガラシ焼酎、黒砂糖、天然塩の混合液に
リン酸の非常に多い『シュルツ液肥の素』をくわえて葉面散布した
これからは定期的にシュルツ液肥を散布してリン酸分を補い
花つきが良くなるようにしたいと考えている

自分の栽培方法を見つけるべくスタートした2004年のバラ栽培
思うように行かなかった事ばかりに目が向いて
ちょっと落ち込んでもいたが
こうして次の方針が決まるとまたやるぞーという気になる
相変わらず単純で懲りないわたしなのだった^^




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