花ごころ

百日紅咲く頃
                                                  




今年も2本のサルスベリがたくさんの花を咲かせる頃となった
夏休みの始まるこの時期には
バラたちは秋に備えて次々お休みに入り
草花も暑さのために限られたものしか育たず
お庭は緑色が主役となってしまうのだが
そんな中
大きく生長した樹からこぼれるように咲く花は
夏の心強い味方、そして立派な主役だ

濃い桃色の花が咲く大きい方の樹は
明治の頃からここにあったらしく
長い年月の間に樹形も弓なりになっている
一方
それより背の低い薄桃色の方の樹は
今から約30年前
この教会堂が新築された際にお祝いとしていただいたもので
わざわざ南西諸島の奄美大島から運んでもらった
とても良い香りのする品種だ
道行く人から
「この色は珍しいですね」
とよく言われるので
こちらではあまり見られないのかもしれない

2001年にお庭をリニューアルする時
既存の花木をどのようにレイアウトするのか決めて下さいといわれ
わたしはすぐにこの2本のサルスベリでアーチをと思いついた
弓なりになった樹を通路に張り出すように植栽し
その向かいに小さい方の樹を植える
数年後にはここに花のアーチができることを夢見ながら・・・


 

あれから4年目の夏を迎え
わたしの理想どおりにサルスベリはアーチ状に生長
通路にちょっとした木陰を作りながら
強い日差しの中で花色を輝かせている

これで電柱と無数に張り巡らされた電線がなければ
最高に良い景色なんだけど・・・
ついでに自転車置き場の屋根がなかったら
もっと良い写真が撮れるのになあ・・・
とまあ、色々わがままな注文もつけてみたくなるが
駅前通りという環境では
自然の風景を演出するのもなかなか難しい

HPを見たとのことで
この春訪ねていらっしゃった方によると
ここはもっと山の中にあるようにイメージされていたようだ
わたしの理想がそうだから
きっとそんな感じに見えたのだろう




この写真は二階から撮ったもの
ここに鳥が住んでいたら素敵だなあ・・・(憧)
いつかぜひ巣箱をとりつけたいと考えているが
あまり高いところには設置できない
というのも
この樹の幹には大きな穴があって
よりすがると折れてしまう可能性があるのだ




この穴がどうしてできたのか
それはあまりに古い時代の事なので誰にもわからないが
穴の上方からあれだけの枝が出て花を咲かせているのだから
樹の生命力はすごいものだと思う

毎日早朝
落ちた花びらでピンクのじゅうたんと化している通路を掃除する
きれいになった端から
忙しく働くマルハナバチのおかげで
また花びらが雪のように降っている
とても迷惑なのだが
実は風情があって憎めない
彼らは暑いのが苦手らしく
いつも早朝にせっせと仕事をしているようだ
わたしも同様に暑いのは苦手なので
(寒いのもダメだけど)
とりあえず日が高くならないうちに頑張って掃除掃除。。

昨年は雨続きで気温が低く
サルスベリはウドンコ病にやられて哀れな状況だった
今年の暑さにはうんざりするものの
おかげでウドンコ病被害はとても少ない
暑い夏もまあいいか・・・
時には雨も欲しいよねえと思いつつ
今日も頑張って水撒き作業にいそしんでいる





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