バラに起こる奇妙な現象実例集


バラを育てていると
通常とは違う状態の花が咲いたり
葉っぱに異変が生じるなど
??な現象を目にする場合があります
これって病気?それとも原因不明の突然変異?あるいは施肥のミス?
ここでは
掲示板に寄せられた色々な症例を紹介し
わかる範囲で原因や対処法などを記して
同じようなことが各々のバラにも起こった場合に役立つようまとめてみました

なお、このページは
新しい症例を随時追加しながら作っていきたいと思いますので
「こんな変わった花が咲いたけど・・・」という状況に遭遇した方
あるいは
とにかく「このバラはなにかおかしいぞ」という現象など
できれば画像をつけて掲示板かメールでお知らせいただけると感謝です
また
なにぶん素人が作っていますので知識も十分ではありません
もし間違いの箇所や新しい情報などありましたら
管理人までどうぞお知らせくださいませ
よろしくお願いいたします


花びらが開かないボーリング現象

花の中に花が咲くブルヘッド

花芯が分かれるダブルセンター

枝がくっついた帯化現象

ガクの葉っぱ化

本来の花色と違う花が咲く


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花びらが開かないボーリング現象

 写真提供者
  AIKOさん

<品種>
 ラ・レーヌ

<コメント>
2年続けてこの現象がおきており、すべての蕾がこうなる
このたびは肥料をぐっと控えたが結果は同じ
原因@ 低温
原因A 雨や潅水の影響で起こるボトリチス病(灰色カビ病)
ボーリングの
起こりやすいバラ
花弁数の多いお花や花びらの薄いのなどはこのような状態になりやすい
症例の考察 *katatakaさん談*
原因@の場合は、病気ではないので
蕾になって花の色が出て膨らんできたら、寒さよけに一時的にお花が咲くまでビニールを被せるなどの措置をすると良いです
ただし日中は蒸れやすいのでビニールははずした方がいい
原因Aの場合は、 お花が見えてきたら水を上からかけないようにし、土壌潅水とします
鉢植えなら雨に当てないように管理しましょう

*AIKOさん談*
katatakaさんのアドバイスのように管理したらその後お花が開きました

ただ、何とか開いたという感じで
これはまだまだ問題のある開き方ですね〜

*katatakaさん談*
ラ・レーヌはその後、蕾に色がついてから、雨のかからない軒の下に入れてあげたら、ボーリングしないで咲いてくれました
湿度が大いに関係しているようですね


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花の中に花が咲くブルヘッド

ブルヘッド現象の定義については
『多肥のため花弁が伸びず開かない状態』
『花の中から出てくる花をそう呼ぶ』
『花芽形成後にあまり濃厚な追肥をあたえると、花弁の数が多くなり
しかも大きくならない奇形花になる』などがあり
起こる症状や原因もさまざまです

 写真提供者
 AIKOさん
<品種>
モスローズ

<コメント>
3年前にとある場所で見かけた
写真提供者
のきしーさん
(No.1)
<品種>
ノーブル・アントニー

<コメント>
(No.1)
つぼみが小さいうちから、
上下に圧縮されたような横幅の大きい形
花びらは高さが小さく、
この状態からなかなか咲き進まない
(No.2) (No.2)
花びらがジワジワと成長して・・開いて・・・なんだかずいぶん普通に見える
(No.3) (No.3)
花も終わりに近づいたので解剖してみることに
スパっと縦に切断した状態の断面写真
写真提供者
MIKIさん
<品種>
ピエール・ド・ロンサール

<コメント>
蕾がついていた鉢植えに肥料をあげたので5番花までこんなグロテスクな形で咲いてしまった
写真提供者
AKITTYさん
<品種>
マチルダ

<コメント>
他のバラにまだ葉も出ない頃についた蕾
その後積雪もあった
ガクは葉っぱ化しており
蕾は色が濃くて変
写真提供者
やのりんさん

<品種>エブリン
<コメント>イソギンチャクのような触手が伸びてきたと思ったら(左)
意外にも普通に咲いた
写真提供者
Hideさん

<品種>ブールドネージュ
<コメント>咲き始めからおかしかったのが(左)次第にひどくなった(右)
液肥の与えすぎが原因かも?
おしべが蕾になってしまっているみたいで
ここから先、咲き進みません
別の房ではマトモに咲いているものもありますが
写真提供者
katatakaさん

<品種>スーブニール・デュ・マダム・オーギュシシュト・シャルル
<コメント>この花は、中心にボタンアイができるタイプなので、そのボタンアイになる部分がイソギンチャクのようになってしまった模様(左)
花が開いてもきれいではなかった(右)
一緒に並んでいる鉢のバラたちと同じように施肥したが他の物は何時もと変わらず
原因@ 元肥が多すぎたか、施肥の時期が遅くなったことなどにより
開花時期に多量の肥料分(特にチッソ)があると起こる
基本的に蕾がついたら施肥は止めること
原因A 低温もしくは開花一週間前の35度以上の高温
原因B 塩類濃度のバランス(Ca欠乏は花の萎縮、不開花の原因となる)
原因C 強剪定
ブルヘッドに
なりやすいバラ
八重咲きタイプのバラ(特に花弁の質が薄いもの)
めしべなど元々花弁ではないものが花弁に変化しているので
こういう奇形が出やすい
症例の考察 *katatakaさん談*
AIKOさんとのきしーさんのバラは
チッソ過多により、花の中にまた花が出てきたり花びらが緑化したと思われます
もともと花びらは葉が変化した物(花の作りは、ガクが変化したりしべが変化したりして花のように見えるのを総称してはなびらと言っている)なので、窒素過多になる事により、花びらが葉化するのが原因ではないか?とされているようです

*管理人談*                           
MIKIさんの場合は花の中に花はできていませんが
チッソ過多による花姿の崩れは明らかで、これもやはりブルヘッド現象でしょう
6番目の花からはチッソが抜けた(?)のか、まともなお花になったとのこと
のきしーさんの場合も本来咲かなかったかもしれない花は最後まで開いたので、バラの生長に伴ってチッソも消費され、そのうち適正な状態になることもあるのかもしれません

*katatakaさん談*
AKITTYさんのバラはまだ寒いうちに蕾がついてしまったので
大きくなれず、咲けないでいるようです

*管理人談*
AKITTYさんの蕾は真ん中がへこんでいて「花弁が短い」というやはりブルヘッドの特徴がありますね

*PINKさん談*
今年はうちでも、花の中に花が咲きましたし、お友達からもそんな話を聞きました
で、うちでは確かに元肥を施したけど、早いかな?と思うような時期だったので、施肥の時期が遅れたわけではないように思います。
しかも、花の中に蕾がついたお友達は、特に施肥をしなかったミニバラのようでしたので「低温」のあたりが怪しいかなと思います
バラの肥料の中で最も効果のあるのは、日光だったりするんじゃないのかなあ??

*のきしーさん談*
師匠である薔薇仙人は”窒素が多いか温度変化についていけなかったか”・・・と、2つの原因の可能性を挙げていました

*管理人談*
結局このブルヘッド現象がおこる原因というのはひとつではなくて
多肥(チッソ過多)に加えて、か、あるいはそれはなくとも
今年のように4月になってから気温の高低差が激しいとバラ自体も不安定になるのでしょう
そしてPINKさんの言われるように日光は非常に重要な要因となるのでしょうね

*AIKOさん談*
ここの原因Cの「強剪定」については、我が家のボーリング現象のラ・レーヌにも同じ事が言えるかもしれません
強剪定すると我家の場合、短い枝ですぐ花が付いてしまのです
あの大きな蕾を見ていて、枝の長さと蕾の大きさのバランスが悪いような気がしていました
これが開くにはある程度の長さの枝が必要なのかな?って

*やのりんさん談*
強剪定に関しては、品種によっても環境によっても肥料を含む育て方に
よっても結果が変わってくるので、「こうすればこうなる!」ってのは
言えないでしょうね。「誰かの家でこうなった」というのを参考に
しながら自分でいろいろやって結果を見ていくしかないのでは?

*Hideさん談*
この株ブールドネイジュは蕾が出るのが遅くて、ちょうどその頃、ハイポネックスのバラ専用を買ったもので、何度か薄めにしたのを与えました
また、気温も上下が激しく、夏日のあとに十度以下と言う日もあり、また、冷たい季節風にもさらしました
この現象は今年初めてで、他の株には出現してません


*katatakaさん談*
株の中で一番最初に蕾が上がってきたのだったので、この蕾のものだけに栄養が偏ってしまったのでしょうか?
他のお花たちは綺麗にさいていました
後から咲いているお花のほうがさらに綺麗に咲いている気がします
私のところも、Hideさんの所と同じで、他の株にはこの現象が起きていません


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花芯が分かれるダブルセンター

写真提供者
naomiさん
<品種>
パトリシアコルナーダ(Mini)

<コメント>
小さな鉢にもかかわらず
大小考えずに肥料を与えたせいかも?
写真提供者
のきしーさん
(No.1)
<品種>
ラ・フランス

<コメント>
’02年12月28日の花
花びらは60枚あり
ここまで開花するのにかなりの時間を要した
(No.2) <品種>
ラ・フランス

<コメント>
’04年1月31日の花
写真提供者
sakaeさん
<品種>
フレグラントレディー

<コメント>
花芯が4つに分かれており
通常の花の2.5〜3倍の大きさがある
写真提供者
庭のカエルさん

<品種>
ルイ14世

<コメント>
完全開花したら
普通の花姿になりました
    
原因 多肥  気温変化も(?)
症例の考察 *naomiさん談*
確かに例年と比べて肥料が多いかもとは思いますが
施肥の時期が遅れているということはありません
寒暖の差は結構あると感じています

*のきしーさん談*
No.1の方は10月に購入して以来施肥はしていないし
No.2は’03年9月7日に最後の施肥を行ったので
どちらも窒素過多とは思えない
ラ・フランスにはこうしてたまにダブルセンターが発生する
肥料過多だけが原因とは思えないので
あまり心配しすぎて少肥になり過ぎないように注意した方が良いのでは

*管理人談*
ブルヘッドには多肥の他に気温変化なども原因としてあげられていますが
ダブルセンターの場合も多肥だけでなく色々な要因があるようです
どちらも栽培書には多肥が強調してあるのは
とりあえず栽培者が注意すべき点が施肥にあるからでしょうか
それ以外の気温といった自然現象は防ぐ手立てがありませんからね

*庭のカエルさん談*
あんまり肥料をやらない*ゾーン*なのに 
今年は早くから蕾を付けてくれて・・と思っていたら・・・
状況的には”naomiさん談”が近いとおもいます


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枝がくっついた帯化現象

写真提供者
erikさん
 

<品種>
ジャクリーヌデュプレ と ペルディータ

<コメント>
この2種は、元肥の内容が違っていて
(NPK量も違っています)日照条件も全く違う
『趣味の園芸』によると
枝先にある成長点が横に並んでくっついてしまう「帯化現象」または「綴化」と呼ばれる現象でコウリヤナギやエニシダなどでは多く見られ品種として成立するとのこと
バラにも同じ事が起こるの?
原因 生理障害のひとつ
高温、低温、多湿、乾燥、日照不足、土壌の肥料のバランスなどのストレス要因が重なってときに起こるといわれる
あらゆる植物に出る現象なのでバラにも起こりうる
病気だが伝染性はなく、むしろ珍しいので珍重されることもある
症例の考察 *erikさん談*
ペルディータは 去年置いていたところよりも
日当たりが悪いところにおいてあるのでそれがストレスになったのかも・・・
ジャクリーヌのほうは 去年と同じ場所においてあって去年はこのような茎は見かけなかったのですが・・・・ただ今年は沢山のつぼみをつけているので
それが何か関係しているのでしょうかね〜〜〜???

*のきしーさん談*
我が家の巨大シュートの株元というか最下部で、1本っぽい感じから2本に分かれるまでの部分でこんなんありましたよ! 去年の話なんだけど、今年はその巨大シュートは普通に花を付けてます。病気という雰囲気はないなあ〜。。。
奇形も枝変わりも言葉の響きは違うが内容は紙一重というかほとんど同じ?
プロのお話 erikさんがプロの方から聞いた帯化現象のお話を書き込みしてくださいました

結論としてこの現象が起こる原因は”肥料が多いorタイミングが遅かった”というもの

なりやすい品種としては
特に早く咲く・一重に近い・ノバラにちかいタイプ(ジャクリーヌはまさしくこれ)
普通のバラのタイミングで肥料をあげると
その時点でもう花芽ができていて それで影響を受ける
他には原種や 原種に近いHT、フロリバンダ(まさしくジャクリーヌはこれとのこと)
こんな茎でも 咲く花は正常・・・・ということはありうる話で
もうちょっと肥料が多いと 奇形花になる一歩手前とのこと
でも 肥料が効いている分 後に咲く花は綺麗なのだそう・・・
K過剰投与も奇形花を作り、窒素だけではなくて他の養分も影響する


↑帯化現象のおきているジャクリーヌにはおじぎをしたような蕾があったが
こういうふうに花首が曲がるのも茎の件と同じ原因が考えられる
特にアイスバーグには花首が曲がる事が多い

でも 肥料が良く効いているので(帯化現象と同じく)この後に咲く花は本当に綺麗
また 肥料を大量にあげるorタイミングを間違えた時に出てくる現象として
つぼみが固い、つぼみが割れてくる、黒くなる(実際見せていただいたのですが外見が黒くなくっても割ってみると黒いところがありました)
また 咲いても花の形のバランスが悪い、小さいなど・・・

上であげた品種に対しては 芽だし肥え控えめにする
万が一 肥料のタイミングが遅くなってしまった場合は 
肥料を多くするのではなく ゼオライト、メネデール、HB101などを与えて 肥料だけに頼らず これらの効果を補ってやる方が良い
品種によって 肥料を与える分量・タイミングを考えなければいけない

花が終われば肥料を与える、花が終われば肥料を与える
これが基本



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ガクの葉っぱ化

写真提供者
のきしーさん

<品種>
メアリーローズ

<コメント>
写真ではわかりにくいかもしれませんが、これはまさに葉そのもの
葉脈もあり、近所の葉と色もほとんど同じ
写真提供者
あまぐりさん
<品種>
ポールネイロン

<コメント>
肥料は間違いなく少ないです
原因 チッソ過多(?)
症例の考察 *のきしーさん談*
なんとなく花はちゃんとしてる雰囲気なので
もしこの時点で気付かなくて、花が咲き進んでしまえば、普通の花だと思うでしょうね

*管理人談*
ブルヘッド現象の項で、チッソ過多は花びらの葉化も起こすということだったのでこれもそうでしょうか
今後の花の様子も気になるところです

*のきしーさん談*
その後このメアリーは美しく咲いて無事その生涯を終えました(めでたし)

*管理人談*
あまぐりさんのポールネイロンはチッソ過多ではないとなると
やはり今年の春の気温が不安定なせい?(これしか思い浮かばない^^;)



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本来の花色と違う花が咲く

写真提供者
AIKOさん
<品種>
メアリー・ローズ

<コメント>
花びらに白のストライプが入ってしまっている
これと同じ経験を薔薇栽培最初の頃したことがあるのですが
原因は??
写真提供者
ふぁーじさん

<品種>
シュネープリンセス
<コメント>
一輪だけ真紅の花弁が2〜3枚混ざったのが咲きました
写真提供者
ズッキィさん

<品種>
シュネープリンセス

<コメント>
12月に
緑・白・赤と3色の花が咲きました
原因
症例の考察 *AIKOさん談*
このメアリーの場所はあまり雨も当たらずいつも水不足になるところなので
同時に肥料不足ということも考えられるかなと・・

*やのりんさん談*
メアリー・ローズの枝代わり白花にウィンチェスター・キャセドラルが
ありますが、ピンクの花が咲いたとか、花びら数枚がピンクになったとかよく聞きますよ
だからメアリー・ローズに白の花弁が出るのも割と普通にあるんじゃないかな?性質が安定してないということかとも思われます

*ふぁーじさん談*
素焼き鉢なので土が乾燥しやすい
肥料は他のバラと同じように与えています
このバラは秋遅くに開花する時はかなり緑がかった花が咲きます

*katatakaさん談*
シュネープリンセスですが、色が白、オレンジ、ピンクなどがあって
オレンジの枝変わりに白のがあるようです
なので今回のように色が混じったり
枝変わりにオレンジだけ出たりというようなこともあるとのこと
(上手くいくと白とオレンジと混合が1本の木で見られるかも)
お店によっては同じものをマルゴスターといっているところもあるとか
現代のバラは特許がなくなっているので
同じ品種のものでも業者によって色んな名前がついているようですね






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