sakiさんの「より殺菌力制菌力のある発酵肥料」つくりと
 ムトウさんのミミズ糞発酵についての報告(2)


ムトウ 12/26(月) 
フトミミズの糞から土壌微生物が採取できた。
フトミミズの糞塊にはたくさんの土壌微生物が含まれているのは周知。
それならその微生物を採取するのは可能だろうと考え、
ごはんを不織布の水切りネットに入れて糞塊の中に入れてみた。

毎日氷点下になる寒い日が続いていたので、
バルコニーに置いたそれには5日たっても菌が移っているようには見えなかった。
そこで糞塊を入れた袋を段ボール箱に入れて、室内に持ち込んだ。
そして6日たってごはんを入れた水切りネットを取りだしてみると、
全体が足の長い白い菌に覆われ、
不織布の外の糞塊にまでその菌が伸びて糞塊をつかまえていた。
微生物の活動はこれほど温度に左右される。

ごはんだけを取り出すと、表面には赤インクをこぼしたような菌や、
わずかながら黄色の菌も確認できる。
ごはんをほぐすと内部にまで白い菌がびっしりと入り込んでいる。
そのごはんに黒砂糖を混ぜ、土着菌を培養中のカメの中に入れて全体に混ぜ込んだ。
カメの中はグツグツと発酵して炭酸ガスの泡が発生していたのだが、
これですっかり泡が出なくなってしまった。
黒砂糖を追加したり、水を足したりしたせいだろうか。
室温も低いので、炬燵に入れてみた。
半日すると、エステル臭というのだろうか、
甘いような酒のような複雑な臭いが炬燵の中に充満した。
和紙をとると、全体に細かい泡が浮きだしている。発酵が回復したのだ。

フトミミズの糞には土着菌ハンペンなどとは多少違った菌相があるのかもしれない。
春になったらその菌だけを培養して「フトミミズ糞菌培養液」をつくってみるのも一興か。

さて、泡の発生がおさまって土着菌培養液が完成したら、
固形物を除き、同量の黒砂糖に混ぜて休眠させよう。
これを原液とし、必要に応じて原液と廃糖蜜と水を1:1:8にして拡大発酵させる。
これで土壌菌が活性化。善玉ばかりでないかもね。

これが冬場のかもしあそび。黒点、うどん粉、ベト病も、これで何とかしたいもの。
ガンシュも何とかしたいもの。

 kimi 12/26(月) 23:25
ムトウさん
おぉっ、ついにミミ糞菌採取成功ですか!
コタツの中のにおいを想像するとわたしはわくわくわくしますが
ご家族のひんしゅくをかう危険性も感じてます^^;
でも、めげずに「フトミミズ糞菌培養液」が完成する日もお待ちしておりますよ〜


 saki 12/27(火) 00:04

ムトウさんは、中世の錬金術師のように思えてきましたよ。
読みながらこちらも口元がニタニタとゆるんでしまいます。
私も魔女の気があるのかなぁ?
殺菌力、制菌力のあるものになりますよう祈ります!

さて、私の発酵肥料作りのつづきですが、
前回の書き込みでは、乳酸菌、酵母菌と入れていき、
化成肥料を、予定の1/3の量を入れたところまででした。
それで、kimiさんが、化成肥料の全体に占める割合は何%なのか?ということがありましたが、
私はそれまであまりその%を考えていなかったのですが、慌てて計算すると、
全重量が47kgで化成肥料は6kgなので、約12,8%になります。
U氏の本のレシピではふたつとも10%台だったので、
いくら肥料食いのバラのこととは言え、やや多いかと思い、
病原菌対策にもなるという山土を5キロ加えました。
そうすると11,5%に下がります。

そして、化成肥料を入れると温度が高くなりやすいと本にはあるのに、上がってきません。
11度です。
2日後の14日に残りの化成肥料を全部入れてみました。
ところで、U氏の言う、酵母菌を入れたあと「動く」という現場はこちらもなかなか忙しく
ずっと見ているわけにもいかないので、見ることは出来ません。
翌15日には温度が2度さがって9度になりました。
PHは4,2です。(前から欲しかった土壌酸度計を買ったのでした)
これは酵母菌が活躍しやすい4,0〜4,5の間ということで、適ということになります。
匂いはそれほど強くはないもののやはり香ばしい匂いがします。

ここにきてわたしには不安が沸いてきました。
それは以下のようなことです。
 1,温度が低すぎるのではないか
 2、化成肥料を入れても温度があがらないが・・・ 投入時に水分を加えた方が良かったのか
 3,酵母菌は効いているのか。秋に作って冷蔵庫にいれておいたのだが大丈夫か
 4、第一段階終了時の綿毛状の菌糸体(コロニー)を見ていないのだが大丈夫か

何かするなら早めに手を打たなければならないだろう、迷っているヒマはありませんでした。
そこで、例の如くまたU氏にアドバイスを請うたのです、(^^;)

電話でこれまでの経過、今の状況、私の不安などを説明すると、はっきりいいますと、
もう何もすることはない、上出来だというのです!ぽかーんでしたよ。
まず、1,の温度については27以下なら何度でも(1度でも)いいのだそうです。
   2,についてはこれも特に問題ではないようです。
私の場合は化成肥料を入れるときの水分が
本の”さらさらした”状態ではなく、やや湿り気が感じられたので、
逆に化成肥料に水分を吸ってもらうようなつもりで水分を加えなかったのですが。
もし、その時水分があまりないようだったら(kimiさんの疑問)
あらかじめ化成肥料に水分を加えておいてなじませたあとで投入するといいそうです。
 3,についても効いていると、冷蔵庫にいれておいたものでも大丈夫だということです。
 4,については、たぶん見逃したんじゃないですか?といわれました。
それは、早朝とか夕暮れ時にしか見られないらしいのです。

どういうところが上手くいったのか、正直いうと良く分からないんですよ。
63度まであげられたのはたぶん初心者にしてみれば良い方だったのでしょう。
香ばしい匂いがするというのもいいのかな。

あとは、お正月が来るまでに、1,2度切り返しをして
(酵母菌が入ったらそれほど好気的にする必要はない)
2ヶ月間寝かせておけばよいとのことでした。

あと、「あなたはこれを何に使うのですか?」と問われ、
「主にばらのために、バラの病気対策のために」とこたえると
「より、殺菌力、制菌力のある発酵肥料の作り方がありますから教えます」
といわれたのです!

その方法は明日かあさってか、とにかく近日中にまた書きます。
ふ〜っ、休日のない私の12月もいよいよ終わりが見えてきました。あ〜、よく仕事した!
 

 AIKO 12/27(火) 08:55
おはようございます!
以前のムトウさんの書き込みで、ミミズの糞には麹菌がある!
そうか、そういう意味でもミミズの糞は優れているんだ!と
感動していたのですが、ついに採取、おめでとうございます!
ミミズの糞から菌の分類が出来そう、というか、出来るのですね。
ミミズの排泄物には確か殺菌性もあると以前読んだことがあったのですが、
こういうことだったのですね。
ムトウさんの実験のお陰で、意味が解りました。

そしてsakiさん!
60キロ以上の発酵肥料作り、お疲れさまでした!
この間から、おおーっと感動してロムさせて頂いていました。
土壌酸度計を買われたの!
それに63℃と計れたと言う事は
そんな大量な肥料材料の内部まで計れる堆肥用温度計もあるのですか?
sakiさんの力の入り方がすごい!
そして
>「より、殺菌力、制菌力のある発酵肥料の作り方がありますから教えます」
そんなのまだ本にも書いていらっしゃらないのでは?!

kimiさん、朝から興奮してしまいました。
名前だけの「微生物友の会」の私としましては、恥ずかしい限りです。
私も今日とりあえず、米ぬかとハッポウスチロールをゲットしてきます。
お店が休みに入る前に材料だけは揃えなくっちゃ。
さあって、どういうのを作ろうか・・・まだ白紙なのだわぁ。

 kimi 12/28(水) 00:09
sakiさん
わたしが2年前から持っていた疑問(不安)が
sakiさんのおかげで一気に解決しましたよ!!

>まず、1,の温度については27以下なら何度でも(1度でも)いいのだそうです。

↑これには
全然温度が上がらないのを心配してコタツにいれて保温していたわたしはなんだったんだ、、、
と、思わず画面に向かってあんぐり口をあけてました^^;

発酵肥料つくりにおいては
もっと色々アバウトに考えてもいい部分も多そうですね
押さえるべきポイントだけ押さえてあとは臨機応変にという感じでしょうか
その大事なポイントの部分をちゃんとsakiさんが聞いてくださっているのがすごくすごくありがたいです

わたしはものすごく遅ればせながら
今日やっと「土壌微生物の基礎知識」を図書館から借りてきて読んでます
(リクエストしてからいったい何ヶ月かかったのやら、、、--;)
これを読みながらあらためて有機物過剰投与による弊害についても考えさせられ
同時に、”日本の農業は肥料と水のやりすぎ”とする『永田農法』についての本も読んでいます
植物本来の持つ力を引き出す栽培法は
何らかの形で以前からずっと取り入れたいと思ってきましたからね

>「より、殺菌力、制菌力のある発酵肥料の作り方がありますから教えます」

続きを楽しみにお待ちしてますよ〜〜〜!^^

>ムトウさんは、中世の錬金術師のように思えてきましたよ。

わたしも近いうちに発酵肥料つくり作業を開始するし、AIKOさんのそのつもりみたいですね
みんななんだか薄暗い地下室で怪しげなものをかき混ぜてるイメージだったりして?!(爆
それも、今作っているものの効力を想像しながらつい口元もゆるめばもっと不気味〜〜^^;
いや〜、これって寒い時期ならではの楽しみですよね^^v

AIKOさん
わたしも気分だけの「微生物友の会」会員で
なかなか最近は腰も上がらなくてねえ^^;
でもこれからがんばりますよ
少しずつ知識も増えてきたし、失敗の経験も積んだし・・・ね^^

わたしのレシピは多分米ぬか中心で
そこに釣りのまきエサ(カニガラとかはいってる)を混ぜて発酵させる予定です
今までずっと米ぬか単品か油粕を混ぜた程度で作ってきたので
少し中身を変えてみたいですね

 saki 12/28(水) 22:22
みなさん、こんばんは!

え〜っと、まず、AIKOさん、堆肥用温度計っていうわけじゃないんです。
棒状のガラス製の、長さが30センチぐらいのです。
料理関係の製品を扱うところとかで売っていないでしょうか?
肥料の高さはそんなにやたら高いわけでもないんですよ。
その温度計をいっぱいに刺して真ん中ぐらいの深さです。

「より、殺菌力、制菌力のある発酵肥料の作り方」
一応メモもとっていたので、そんなには逸脱しないとおもうのですが・・・・
順を追っていいます。

1,まず、作りたい素材の全重量があるとします。
  それと、同量〜1/3の量(同量が望ましいが、1/3でもかまわない)の米ぬかに
  家庭にある漬け物の漬け汁を薄めて混ぜる。
  これはこれでしばらく寝かせておきます

2,仕込みです。これは本に書いてある通りです。
  私は家庭菜園ようのは読んでいないのですが、水分を気を付けながら普通に混ぜて置いておきます。

3,温度が50度、60度と上がって、納豆菌が働いているときに、”バラの病気の葉や、
  枯れた根、ヨモギ、ササの葉、ドクダミ、イネ科の葉、穂”などを入れます。
  葉はなるべく生の方が良い。
  病気の葉や根をいれるのは、このときに抗体をつくるのだそうです。
  ”ヨモギ、ササの葉、ドクダミ、イネ科の葉、穂”はあればと言うことで、どうしてもこれでな
  くちゃ、というのではなく、大事なことはそばに生えている薬効の高そうなもの、といった
  ところでしょうか。でも、冬はあまりありませんよね。バラの場合は、バラの葉や根の方が重要だと思うので、他の葉がないときはなくてもいいんだと思います。
  これが、耐病性を高めるための方法で、虫害を少なくしたいという人は、
  ”マツ、スギ”など、虫のよらない類の葉をいれるといいそうです。タデ科もそうかしら。

4,温度が下がり、本来、乳酸菌を投入する時に、1,の漬け汁(乳酸菌)につけておいた
  米ぬかを入れます。
  乳酸菌というのが、耐病性を高めるのにとても重要なんだそうです。
  土中のケイ酸とか(あとなんだったかな?)に働きかけるのだそうです。

その後は酵母菌を入れる以降のことは同じです。
以上!

では、発酵肥料を作るのが面倒な人や、
作りたくても作る場所などがない人はどうすればいいのか?
そこで、
「米ぬかを播くときに、漬け物の漬け汁薄め液につけておいたものを播いた方が効果がありますか?」
と聞いたんですよ。
そしたら、「そうです」でした。
その時の漬け物の塩は、当然塩化ナトリウムじゃなくて、天然塩じゃないと良くないですよね、たぶん。
てなわけで、どなたか関心の有る方はぜひやってみてくださいませ♪
私も、最初の仕込みの時に少しだけですが、黒点病の葉っぱを混ぜたんですよ。

とにかく、「発酵肥料で固くしまった枝になると思いますよ」とのU氏の言葉に期待して、
来年は木の力をつけることに主眼を置きたいと思います。
kimiさんのいう>植物本来の持つ力を引き出す ということも念頭に置いて・・・

葉っぱもだいぶ落ちて、むき出しの枝のバラの姿を見ていると、
「どうぞ、私たちの力を信じて!」と言っているような気がするときがあります。
来年はまた、少ない肥料でやっていきたい衝動にとらわれています。
化学肥料をそのままあげてもうちのバラには効果がありませんでした。
どうもあまり好きではないみたいです。私に似るのかな。

『永田農法』極端に水を切らすんですよね?よくは知りませんが・・・
うちのシクラメン、今年で3年目になるのですが、今年は少ない水で足りるようになりました。
水が切れている状態でもへなへなになりません。1年目なんかはすぐへなへなしたのに。
バラの鉢でもじっくりやれば少ない水で、という方にもっていけるのかな?

U氏には、このたびの件では大変お世話になりました。
米や野菜ではない、「バラのために」、と言ってもわけへだてなく熱心に説明して下さるUさん、
ふところの広さ、深さを感じましたよ。
ネットで情報を交換していること、Uさんの本の愛読者、実践者も結構いることを伝えると、よろこんでいらっしゃって、
「では、皆さんによろしくお伝え下さい。」と言われました♪

一つ訂正しなければなりません。
ムトウさんは、錬金術師ではなく、錬「 菌」 術師でしたね。^m^


 kimi 12/28(水) 23:34
sakiさん
貴重な情報感謝感謝!!ですっ!!!

>「より、殺菌力、制菌力のある発酵肥料の作り方」

これはもう想像以上のレシピで
わたしはこのたび忙しくてなかなか肥料つくりが出来なかったんですが
ここまで待っていてとてもよかったと思います

漬物の漬け汁もちょうど白菜を漬けた汁があるし
バラの病気の葉っぱもあります
明日はいつも腐葉土を採らせてもらっているお宅に行くので
そこでついでにドクダミや杉、笹の葉などもいただいてきましょう
う〜ん、グッドタイミング♪

漬物汁の活用法についても
これも取り入れてみたいと思います
何にしてもU氏にはこんなに貴重な情報を提供していただましたこと
わたしはちゃんとお手紙でも書いてお礼を言わなくてはなりませんね
そしてsakiさんも本当に色々とありがとうございました!

>『永田農法』極端に水を切らすんですよね?よくは知りませんが・・・

永田農法は、その理屈は非常に共感できるものですけど
実践するとなればかなり土の質を選ぶと思うし
素人が過大な期待を抱いて手を出すのは危険かもしれません
あと、ハウスとか設備も必要になりますよね

昔のわたしだったらそれでもすぐに飛びついたんじゃないかと思うけど
今はかなり慎重です
それでも、品種による一部省肥はこれまでも実施してきたし
それは結果的にも良かったです
だから2006年は、この省肥の枠を少し拡大して
バラの力を引き出す自分なりの栽培法を模索していきたいですね
目標は「いかに根を張らせるか」です

うちにも2年目のシクラメンがあるんですけど
なるほど今年は水切れしても結構元気ですねぇ
葉っぱも昨年より厚くなっているようだし・・・
バラも年々強くなって欲しいもの〜〜

>錬「菌」術師

なるほど〜!これは座布団差し上げたいです^^

 ムトウ 12/29(木) 09:57
sakiさんに「錬菌術師」という称号をいただいて、面はゆいような嬉しいような気持ちです。
今年はモノズキが昂じて、すっかりフトミミズにはまってしまいました。
フトミミズの糞にはもっと活用できるパワーがあるのではないかと思い始めています。
来年はこのフトミミズの糞を4割入れた鉢土をつくり、少しだけバラを始めてみます。
U氏直伝の発酵肥料づくりのレベルにはまだ及びませんが、
kimiさん、sakiさんはじめ、皆様のご教授をよろしくお願いいたします。

 kimi 12/29(木) 21:51
ムトウさん
今年はムトウさんのおかげでずい分ミミズについて勉強させていただきました
特に、長い間ずっと土つくりに都合の良いミミズと信じていたシマミミズが実は土の状態を悪くすること
土を団粒化させるフトミミズはなかなか鉢土には居着いてくれないことなど
どれも目からウロコでしたよ

人ひとりの勉強や実験には限りがありますが
こうして掲示板を通じてみなさんからの貴重な情報が寄せられ
わたしもその恩恵にあずかることが出来て本当にありがたいことですね

ミミ糞入りのバラ用配合土についても興味津々です
ムトウさんのバラつくり、わたしも楽しみに見せていただきます^^



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