土着菌米ぬかの作り方と使い方



『土着微生物を活かす(韓国自然農業の考え方と実際)』(趙漢珪氏著)を読んで以来
それぞれの地域に住み着いている微生物たちが
植物の生育に多大な貢献をしていることを知りました
この土着微生物=土着菌を庭に増やすことで
土中の微量元素のバランスを整え
肥料を植物に効率よく吸収させ
病原菌もやっつけることが出来るというのですから
無農薬栽培の庭つくりにぜひとも取り入れてみたいものです

最近ではEM菌などのように
市販の微生物資材も多く売られていますが
ここで土着菌にこだわる理由は
本文中の以下の内容からです

「これらの微生物はあくまでその地域のものを採取し
露地で常温培養したものでなければなりません
力価が高く環境に対して親和性が強いからです
長雨も干ばつもない工場で作られた酵素や微生物が
どの地域でもその力を発揮できるものではありません
むしろ土着の微生物にとっては侵害になり
バランスを崩すもとになります
わたしたちは何よりも実際に試してみて
土着微生物の強さを確認しました」


ここでは、実際に土着菌を採取して使用する様子を紹介します

<目次>
1.土着菌を採取する方法
2.できた土着菌米ぬかはどう利用するか
3.土着菌米ぬかを増やすには
4.実際に土着菌米ぬかを利用する際の疑問と実験報告




1.土着菌を採取する方法

(1) その地域の(近所の)落葉樹の林や竹林の下に積もっている落ち葉を採取  
    よく腐熟して白い菌糸の張っているものが好ましい(写真参照)
    

(2) 500cc程度の水に茶碗一杯のご飯と天恵緑汁(なければ黒砂糖少々)を入れ
    一度温めてから冷まします

(3) 常温になったところで白い菌糸のついた腐葉土を混ぜてそのまま一日おく
    翌日その中に米ぬかを加え握っても形がすぐ崩れるくらいに水分調整をして
    新聞紙でふたをする(かなりパサパサした感じです)

(4) 一日一回かき混ぜる

(5) 2〜3日くらいで40度まで発熱するので4〜5日そのまま発熱させる
    こうして出来たものが『土着菌米ぬか』です
    すぐに使わない時には乾燥させて保存する



2.できた土着菌米ぬかはどう利用するか

<その1> 通常の”米ぬかまき”に利用する

<その2> ぼかし肥料を作る
   ぼかし肥つくりについてはTOPページにも紹介してありますが
   この土着菌米ぬかを材料に使うと発酵しやすく嫌な臭いが出ません
   例えば、洗面器程度の容器に土着菌米ぬか3:油粕2:骨粉1の割合で材料をいれ
   手で握ると形は出来るがつつくとすぐに崩れる程度になるよう水分調整をする
   そこへ庭の土(畑の土)を10%混ぜて新聞紙などでふたをしておきます
   ↑この時土を混ぜるのは肥料として施した時に庭土や畑土との親和性を良くする為です
   次の日から発熱し始め、だいたい一週間で熱は下がるのでその後使用します



3.土着菌米ぬかを増やすには

土着菌米ぬかを使った後は減った分だけ米ぬかを足すと
また発熱が始まって自然に発酵します
こうして一度”元種”を作っておけば
いくらでも拡大培養できるわけです
(この時水分を足す必要はないと思います)


4.実際に土着菌米ぬかを利用する際の疑問と実験報告

11月17日

土着の有用菌は酸素を好む好気性菌なので
土着菌米ぬかを作る時にはかき混ぜる作業が必須です
しかし一旦使えるところまで出来上がってしまうと

「いったいいつまで混ぜ続けるの?」

という疑問がわきます
この土着菌米ぬかはこの先どうなっていくのかというと
初めはパサパサだったものがだんだん固まりになり始めますが
今回10月の初めに作り始めた土着菌米ぬかを
わたしはそのうち面倒になって放っていました
すると11月に入ってから以下のような状況になっていることに気づき
一度中味を全部出してみることにしました



わたしが使っているプラスティック容器は半透明なので
多分遮光をした方が良いだろうと考えて黒いビニールでおおっていましたから
(通気性を考慮して新聞紙のふただけはおおわないようにしてあります)
なにやらいろんな色のカビが層をなして繁殖していることには
それまで気づきませんでした

一体この中はどうなっているの?



固まりを取り出してみると
黄緑色のカビと赤いカビそして白いカビが主に繁殖していて
ポリ容器の外側から見た時黒く見える上層部は
黄緑色が更に深緑色に変化したカビのようでした

わたしの持っている微生物についての少ない知識から考えて
白いカビと黄緑色のカビは”こうじ菌”だと思われます
これは以前、腐葉土からこうじ菌を採取するために置いた
”三杯酢おにぎり”についていたカビと同じです
初めは白いカビが生え、それが黄色になり
やがて深緑色に変化します
それはこうじ菌の胞子の色が深緑色だからです
わたしが手作り味噌を作るために味噌屋さんからわけてもらったこうじ菌も
深緑色をしていました

さて、ここで問題なのが赤いカビです
一般的に赤いカビと黒いカビは
浴槽のタイルなどにはびこる有害なカビが有名なので
どうもイメージが良くありません
しかし、”赤こうじ菌”や”黒こうじ菌”というものもあり
こちらは立派な有用菌です

この赤いカビは善玉菌か悪玉菌か
それを見分けるために
夏に作ったヘリテージの挿し木苗2本を使い
その株元に一方は黄緑色のこうじ菌をもう一方は赤い菌をまいて
その後の様子を観察することにしました
これで特に両者に変わりがなければ
赤いカビは少なくとも悪玉菌ではないということです



わたしの予想ですが
あの狭いポリ容器の中で善玉菌のこうじ菌があれだけ増殖しているのに
すぐ近くで悪玉菌が繁殖することはないのではないかと考えています
ですからきっとこの赤いカビは赤こうじ菌
もちろんこれは希望的観測ですが(笑)

12月17日

一ヶ月がたちました
どちらのバラも生育は良好です
赤いカビの米ぬかをまいた方には蕾もついています
現在では赤や黄色といったカビの色は消えて
普通の土のようになりました
このあと株は葉を落として剪定します




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