花ごころ

臭わない発酵肥料をめざして
                                                  



野菜の栽培には油かすの”腐汁”が有効と本に載っていたので
この夏から早速取り入れている
ペットボトルに有機肥料(油かす他何でも)を10分の1くらい入れ
水を容器の上部5センチ残す程度に満たす
それを横にねかせて夏なら1週間冬なら2〜3週間置き
発酵して濁った液を5〜10倍に薄めて液肥として使うのだが
今までこれを週に一度ずつ潅水してきた野菜たちは
どれも生長が良いように思う
それとこうして定期的に発酵肥料を施した土は
作物の収穫が終っても肥えているので
またすぐに次の作物を育ててもOKみたいだ

わたしがいつも使う米ぬかをはじめ
油かす、骨粉といった有機肥料は生のままでは分解が遅いので
施してもすぐに肥料としての効果は現れない
また
施肥以降の条件によっては十分な分解がなされず
肥料も有効に利用されない
だから有機肥料を使う場合には
前もって発酵させておくことが重要で
手軽に使える発酵済みの”ぼかし肥料”も多く販売されている

わたしは今年のはじめから
こうした発酵肥料を自作することを試みてきたが
ある程度の成果が得られた中で
なお残る重要な問題のひとつが”悪臭の発生”だ

通常油かすや米ぬかに水分を加えて発酵させると
アンモニアが発生し非常に臭いにおいがする
これがペットボトルでつくる”腐汁”ともなると
液肥としてまいたあとは
2〜3日そのあたりが”田舎の香水”と称されるような
何ともいえない悪臭がするのだ
野菜は表通りから離れた裏手で作っているので
まあ多少嫌な臭いがしても許されるかなあと思うが
この臭気が近所に漂うかと思うと気がひける
ましてや表の庭にまいたとしたら
いくら美しくバラが咲いていても
臭いのために台無しになってしまうだろう

せっかくとても有効な液肥が安価でできるというのに
臭いがじゃまして使えないのは残念だ
そこで
何とか臭いをゼロとはいかないまでも
かなり減らすことができないものかどうか
色々なものを混入しながら実験してみることにした

まずはじめに思いついたのが
EM菌を使った生ゴミ堆肥用の微生物資材
こういうものの中には
たいてい悪臭の発生を防ぐようなものが入っているので
(そういう歌い文句があるので)
腐汁でも効果がありそうだ

次に注目したのがゼオライト
悪臭、湿気、雑菌を吸着する働きをもつ『沸石』と呼ばれるもので
このたび農協で購入した牛ふん堆肥にも含まれており
これを使って生ゴミを堆肥化すると悪臭が出にくいと説明にあった
本来ならゼオライトそのものを使ってみたいところだが
このあたりのホームセンターでは見かけないし
通販でも結構高価なので(20キロ入り3000円など)
今回の実験ではゼオライト入り牛ふん堆肥を使ってみる

そして最近知ったのが過リン酸石灰の効用
福井県農業試験場のデータによると
過リン酸石灰を5%量添加した堆肥では
アンモニアの発生が抑えられ
一方、腐熟は促進されて肥料効果も高まるとのこと
自家製の有機発酵肥料は
バラの花つきを良くするためのリン酸が不足しているので
それを補うためにも過リン酸石灰の添加は有効だ

というわけで
以上の3つの資材を使って油かすの腐汁を作り
においがどのようになるのかを確かめることにした



油かす40グラムを900ミリリットルのペットボトルに入れ
@微生物資材「EMG元気くん」10%(4グラム)添加
Aゼオライト入り堆肥20グラム添加
B過リン酸石灰5%(2グラム)添加
の3通りで実験開始

それから17日が経過した結果は・・・

@「EMG元気くん」という資材には初めから特有のにおいがあるが
ここに至るまでずっとこのにおいが主で
油かすの腐汁本来の悪臭はほとんど感じない

Aこれも腐汁の悪臭はほとんどしないのだが
3つの中では一番やや不快なにおいかもしれない

Bはじめのうちはやや臭いかな?と思ったが
最終的には一番においが薄くなったと思う

においの程度については個人の主観に基づくので
はっきりこれが一番とは言えないし
どれも決して”無臭”ではない
しかし
あのどうしようもなく臭い腐汁のにおいからは程遠い結果となった
これならバラにも使えそう(喜)

この他にも
発酵時のにおいを抑える効果があるものに炭がある
砕いた活性炭なら繰り返し何度でも使えるかもしれない
次はこのあたりも試してみたい

とりあえず今は
自家製腐葉土、生ゴミ堆肥、有機発酵肥料と
どれも過リン酸石灰を5〜10パーセント添加している
お値段も安価だし気軽に使えるので良い

先日、自家製味噌を作る際に残った大豆の煮汁を
半分は油かすと米ぬかの発酵肥料をつくる水代わりに使い
残りはペットボトルに入れて
土着菌で発酵した米ぬかと過リン酸石灰を加えておいたら
甘酒のような発酵臭がしている
こうじ菌がよく働いているのだろう
今のところ悪臭の発生はまったくない

バラが活動をはじめる3月までには
こうして少しでも効果の高い堆肥や肥料ができたら嬉しい
いや、実際にこれが本当に有効なのかどうかはわからないが
きっとよく効くに違いないと想像している時間が
また楽しいのだ




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