花ごころ

植え替えしない鉢バラ
                                                  



わたしがこれまで取り入れてきた
日本バラ園の栽培法によると
鉢バラの植え替えはしないことになっている
普通どのバラ栽培の本にも
冬の間の作業として
鉢植えバラは必ず毎年新しい土に植え替えるよう指導しているが
鉢数が多くなると
その作業は大変な重労働になる
それをしないでバラを楽しめたらどんなにいいだろう
わたしはすぐに日本バラ園の方法を選んだ

なぜ日本バラ園では植え替えをしないのか
それについての詳しい説明はない
しかしここでは
バラの植えられているまわりの土を軽く耕して
空気を入れたり土をやわらかくする”中耕”という作業を
ムダなこととしている

今農業の世界では
”不耕起栽培”が注目されている
植物が育っている間には
土の中では微生物が活動していて
根の周りに有用菌が多くなると
それらが酸素や微量元素を供給し
環境を整えてくれる
ところが
収穫が終って後そこを耕すと
せっかくできている微生物の住みかを壊してしまうことになるらしい
そういうことにならないように
とにかく土をつつきまわさないこと
どうやらそれが植え替えをしない理由だと思われる
それともうひとつは
植え替え時にどうしても根を傷めてしまうことも問題がある
バラ栽培の世界で常識とされる鉢の植え替えは
こういう難点があるということだ

さて
この夏コンテナで栽培していたトマトが収穫を終え
通常ならすぐに土をひっくり返して
次の作物を育てる準備をするところを
面倒なのでとりあえず米ぬかをまいて放っておいた
一ヵ月後
そろそろ土の準備でもしましょうかとスコップをさしこんでみてビックリ!
土がものすごくやわらかい
四角いコンテナにはトマトが2本も植えられていたのだから
土の中は根でいっぱいのはず
そうなると少々スコップでつつこうがびくともしないのが常だった
ところが
カラカラになった太い根がスポっととれた後は
土の中では根っこがボロボロ状態になっていた
さくさくとコンテナの底までスコップは簡単に入り
取り出された土自体も
ふかふかして肥えた良い状態だった

こんな経験は初めてだったので
わたしは思わずうなってしまった
う〜ん、これはやはり微生物の仕業か・・・?
それにしても一ヶ月でこのような状態になろうとは、、、

同じ頃
バラ鉢の中にコガネムシの幼虫がいるかもしれないと
いくつか怪しげな鉢をひっくり返してみたのだが
どの鉢も土は簡単に崩れた
米ぬかをまいていると
微生物がそれをエサとして増殖し
土を耕し
土中の有機物を分解する
そういわれていたことは本当だったのだと
あらためて微生物の働きに脱帽する

今年の春
全く植え替えしなかったうちの鉢バラたちは
どれもみなたくさんの美しい花を咲かせた
植え替えをしなくても
今まで何の支障も感じなかったので
これからも植え替えないままで行こうと思っている

それにしても
いつまでも植えっぱなしだったら
そのうち鉢の中は根でいっぱいになってしまうのではないかと思われる
通常草花の鉢はそうだし
そのうち根は鉢の下からも伸び出してくる

ところがなぜかうちのバラ鉢からは
いっこうに根っこが下の穴からでてこない
先日ひっくり返した苗は
コガネムシの被害にあっているものはもちろん根が食べられていたが
そうでないものは
白根はたくさんあったが
太根は長くなかった
植物の成長に関与しているのは小さな白根で
これがたくさんあるのは生育が良好な証拠だと聞く

ここからはわたしの全くの推測なのだが
土中の根回りの環境が良い場合には
(微生物が良く働いている状態では)
根は必要以上に伸びることなく
限られた土の中で上手く循環しているのではないか
つまり
必要な根の量が一定に保たれていて
多すぎてあるいは古くなって不必要になったものは
自然に分解されてなくなっていくのではないか
というふうに考えている

土はやがて減るが
減った分だけ上に足せば
土中の環境は崩れない
同様に
有機物も肥料も土の上においていく
そこへまた微生物が群がり
分解し有効に利用される形にする

今わたしは
”不耕起栽培”の実験をしてみようと思っている
先日収穫を終えてつるを切り取ったニガウリの鉢に
ニガウリの根っこを掘り出さず
そのままの状態で
高菜の苗を植えてみる
そして
米ぬかや米のとぎ汁の液肥などをやりながら育ててみて
春になったとき
成長の具合はどうだったか
ニガウリの根っこはどうなったかを
検証する

畑で”不耕起栽培”が可能なら
鉢でも同じ事ができるのではないか
野菜でもバラでも草花でも
コンテナ栽培で植え替えの必要がなければ
これほど楽なことはない
しかも
微生物の環境が整っている土なら
消毒の必要もないはずだ
さらに
コンテナ栽培の問題点である
細かい砂が下にたまって詰まるという点も
微生物による団粒化が進めば解消されるだろう

さあ
この夢のような”植え替えしないコンテナ栽培法”
どうなるかはこれからのお楽しみ。。。





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