花ごころ

とりあえずコニファー
                                                  



昨年の今ごろ
エアコン室外機に設置したカバーの上と
和の庭の入り口に
冬の間も緑を保つものが欲しいと思い
常緑といえばとりあえずコニファーよね
ということで
園芸店へ手頃なコニファーを探しに出かけた

折りしもそこにはちょうど小さなコニファーの苗が
多種類入荷したばかり
コニファーといえば
わたしがガーデニングを始めた頃は
ゴールドクレストにアイビーとパンジーなどの草花
という寄せ植えがブームで
うちにもそういう組み合わせの鉢を置いていた

クリスマスシーズンともなると
ゴールドクレストはリボンで飾られ
クリスマスツリーに早変わり
3年目には木も随分大きくなったが
何しろ管理の仕方を知らなかったので
暑さの厳しい夏の間に枯れてしまった

それ以来コニファーには手を出していなかったが
園芸店に行くと
葉っぱの形や色もさまざまな美しいコニファーが並んでいて
いくつか組み合わせるだけで絵になる
1株298円という値段につられて
5本購入することにした

そのうち3本はひとつの鉢にまとめて植え
室外機カバーの上においた



はじめは小さかった木も
一年も経てばお互いがおしくらまんじゅうをするように窮屈になった
このままではきっと全部が枯れてしまうと
以前から気になっていたので
今日は3本を分ける作業を行う



この状態から
3つの鉢に分けると・・・

  

あらあら
思ったよりどの木も大きいこと、、、
これならどれもクリスマスツリーに使えそう

まだ10月になったばかりだけれど
この頃からいつもクリスマスが気になり始める
そして同時に
冬のお庭をどうするのか
対策も考えなくてはならない
落葉樹の多いうちの庭で
このコニファーたちは
冬の間も活躍してくれることだろう

さて
先日雑誌の記事から
コニファーがバラの成長に良くない影響を与えるらしいことが
バラサイトの掲示板で話題になった

わたしははじめ
杉やヒノキなどのコニファー類は
根が張るから他の植物の成長を阻害するのだろうと考えていたが
もちろん根の問題もあるが
もっと心配なのは
何やら阻害物質が発散されているらしいということ

『森林浴』が
人の健康に大きく貢献するといわれて久しい
ではなぜ森林浴が効果的なのか
それは
植物が出す「フィトンチッド」と呼ばれる物質によるという

このフィトンチッドは
人に爽快感を与え精神を安定させる
また
消臭、抗菌、防虫効果があり
生活の中にも取り入れられている

しかし
フィトンチッド発散の本来の目的は
人間のためではない
これは植物が自分を守るために
他の植物の成長を阻害し
自らが食べられないように
殺菌殺虫作用を行っている
動物や昆虫が食べると死ぬものもある

フィトンとは「植物が」チッドとは「死ぬ」という意味らしい

調べてみるまでは
森林浴の効果から有益な部分しか見えていなかったフィトンチッド
コニファー類のフィトンチッドは人間には無害どころか有益だが
フィトンチッドの中には
人間に害を及ぼすものもある
例えば”毒キノコ”や”ウルシ”など

植物は危険が迫っても自分では移動できないから
こうして自ら持つ「兵器」によって自分を守っている
自然は本当によくできている

このたび「アレロパシー」という言葉も教えてもらったのだが
こちらも意味はフィトンチッドと同じらしく
植物が毒物質を分泌して他の植物に害を与える作用だという

こうなると
コニファーがたくさんあると
その庭の植物はどうなってしまうのかと心配になる
でも
どこのお庭でも
コニファーと他の植物はちゃんと共存しているように見える
フィトンチッドは揮発性だから
余程のうっそうとした林か森くらいでないと
発散されたものはほとんど大気中に逃げていくのかも知れないし
あるいは
コニファーに密接して植物を植えなければ
それほど神経質になる問題ではないのかも、、、
と、今のところは考えている

いや、その隣に植えたとしても実際どうなるのかはわからない
コニファーの株元に草花を寄せ植えするのは今でも行われているし
だからといってどんどん草花が枯れるわけでもない
今回分けたコニファーの株元にも
ハツユキカズラを一緒に植えた

こんな鉢植えのコニファーなら
気になれば大事な花から離して置くことも可能だが
うちの庭植えクリスマスツリー用ドイツトーヒの場合は
これから大きくなるにつれて
フィトンチッドの発散量も増えるのだろう
そうなると隣に位置するつるバラはどうなるのかな・・・



早く大きくなって立派なクリスマスツリーができたらいいね
と楽しみにしていたのに
こうなると大きくなるのが心配にもなるけれど
まあその頃にはつるバラも負けないくらいに大きくなっていて
ちゃんと対等に張り合っているということにしておこう(希望的観測)

昨年購入した5本のコニファーのうち
あとの2本は
和の庭の入り口の鉢に
ユーカリと一緒に植えられている



調べてみると
ユーカリもかなり毒性の強いフィトンチッドを出している
こちらもコニファーと同じ時に購入したが
大きさは2倍以上に生長した
一方
一緒に植えたコニファーの生長ぶりはいまひとつ
ユーカリの方が強いらしい(?)
まあこのままコンパクトに納まってくれる方が都合が良いので
今回はこのままにしておくつもり
そしてここにも株元にはハツユキカズラ
何の心配も要らないほどに
元気いっぱいだ





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