花ごころ

摘蕾、そして夏剪定へ
                                                  



今日で8月も終わる
今年の夏は夏らしい暑さの続くこともなく
雨、雨の連続だった
この異常低温と長雨でバラはどれもダメージを受け
黒点病はどんどんひろがり
”裸苗”になってしまった苗もかなりある
今年は無農薬栽培宣言をしてしまったし
ここまで頑張ってきて今更農薬をつかうのも
微生物たちへの影響を考えるととても出来ない
ここはとにかくじっと我慢

昨年の夏は
ただバラが咲いてくれるのが嬉しいばかりで
”摘蕾”などとてもする気にはならなかったが
今年の状態を見ていると
これは何とかしてやらなくてはと
ちゅうちょすることなく蕾を次々摘んでいる
わたしもかなり潔くなったものだ

そうこうするうちに
8月下旬の夏剪定の時期がやってきた
まず一番に着手したのがつるアイスバーグ
本来つるバラは夏剪定はしないものだが
とにかくシュートが伸びて伸びて
あっちでダラ〜ンこっちでブラ〜ンと
長い枝がゆれている
これをまとめてくくったのでは
葉っぱ同士が込み合いすぎて
病気と虫の温床になるのは間違いない
それにこうなったのでは保護液もちゃんとかからないし
『春の花のためにも夏の葉は一枚でも多く残しましょう』
という本のお勧め文句は知りつつも”散髪”を強行



これは”散髪後”の写真
こうしてみると
来春にはついに窓周りをバラがおおいそうだ
どんな風に誘引しようかな〜と
気分ははやくも12月の作業計画
つるバラは春は最高にきれいだが
このシュートがバサバサに延びる時期が見苦しくてつらい
ここまでの高さになると
虫がついていても全然見えないし
上を見上げてはため息をついている
つるバラと上手に付き合うコツは
まだまだつかめない

続いて
他のバラたちの剪定作業に入る
ここで一番困るのは
摘蕾していない強健種のバラたちだ
せっかくたくさん咲きそうなのになあと
後ろ髪を引かれる思いでハサミを入れる

ただ
この写真のエアコン室外機左に茂っているグラハムトーマスだけは
このまま咲かせようと剪定をしていない
本によるとこのバラは短く剪定すると返り咲かないそうで
ならばこのまま花を楽しみながら
切花にするために切るだけにとどめておこうかと・・・

さて
ひとことで”夏剪定”といっても
いったいどのくらい切るのが適正なのか
本も色々調べてみるが
これはけっこうみんなあいまいな書き方がしてある
要するに
自分でやってみて考えなさいということだろうか
そう
結局マニュアルは大いに参考にはするけれど
最終的には自分流を作り上げないと
いつも迷って困ることになる

何しろ
『今年延びた枝の3分の一のところをカットする』
『今年2番目に延びた枝を半分にカットする』
『全体の樹高の3分の2のところで切ってそろえる』
『細い枝は切り落とす』
『芽が外へ向いているところの上で切る』
『光合成のために葉はなるべく残す』
などなど・・・
これらの条件を全部考え合わせていたら
一体どこで切ればいいのかと
いつまでもハサミが入れられない

今年のような状況だと
下の葉っぱは黒点病でほとんど落ちているし
だいたいそうでなくても
『黒点病予防のために地表50センチまでの葉っぱは落とす』
と本では勧めているのだから
なるべく葉っぱを残すなんて無理な話
細い枝はいらないからと切ってしまったら
実はその枝にしか葉っぱがついていなかったり
元気な芽はどれも内側に向いていたり・・・

昨年同様わけのわからないうちにバサバサ切っていたら
いつしかそこは裸苗の並ぶ冬の風景に。。。
どうもかなり切りすぎたような気がするので
今度はせっせと液肥をあげて
「はやく芽を出してね〜」とご機嫌取りをしている

しかし
『9月は施肥を控えて秋の花に備える』
とあるので
やりすぎは禁物だ
う〜ん
子どもには厳しいくせに
バラには甘いわたしは
ついつい心配になって手をかけたくなってしまう
本当はバラ自身が強くなるようにと
そのために必要な手助けをしようと考えていたはずなのだから
ここはじっと我慢して
バラが自分で動き出すのを待つ





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