花ごころ

土つくりのこと(3)
                                                  



『現代農業』誌を読むようになって以来
ちょうど雑誌やテレビの健康情報に夢中になっている
”健康オタク”の人のように
植物の病害虫に
「酢が効く」
「焼酎が効く」
「黒砂糖が効く」と
次々あらわれる興味深い情報に心を躍らせながら
すっかり”自然農業のオタク”と化している

今もっともトレンディーなのは”海”
いえ、泳ぎに行くのではなくて
海水をまくと病害虫防除に効くというのだ
それと海藻を干して刻んでまくと
海藻の持つ成分と塩分のミネラルが植物に実に有益であるらしく
海の近くに住む者としては
これを試してみないわけにはいかない



採ってきた海藻は”あおさ”
わたしが行った漁港の浜は見渡す限りあおさだらけ
なんてラッキ〜♪
というわけで
ペットボトル1本分の海水と
バケツいっぱいのあおさを嬉々として持ちかえる

しかし
どうも海水というと=塩のイメージが強く
そんなものを植物にまくというのは
庭全体で漬物を作るようなものじゃあないかと
何だかしおれてしまうような怖れを抱いてしまう
それでも土中のミネラルバランスは非常に重要で
幾ら上質な肥料が施されていても
このミネラルバランスの如何で吸収が左右されるらしい
その大切なミネラルを海水が豊富に含んでいるということだけは理解できるので
とりあえず海水まきはやってみなければ気がすまないのだった

現代農業誌には実に科学的な難しい説明も色々でてくる
最近はどうも難しいことを頭で整理するのがおっくうになってしまって
何度読んでもちっとも頭に入らない
えいっ、理屈よりも実行あるのみ
それでわたしはいつも見切り発車をする

さて散布液の仕込み開始
材料は
海水 1000ミリリットル
無糖ヨーグルト 100ミリリットル
焼酎(35度) 50ミリリットル
りんご酢 50ミリリットル
木酢液 50ミリリットル

このうちりんご酢などというものはうちにはないので
よもぎを酢に漬けておいたもの(3ヶ月経過)で代用する
これらの材料を一緒にして
全量が20リットルになるよう井戸水で希釈する
本には”カルキ抜きした水”とあり
汲み置き水でもOKとのことだったので
初めからカルキのない井戸水なら良いかなということで使用

これをすぐにまくのではなくて
一日おいて乳酸菌をよく増やしてから使用する
昨日のうちに一部の野菜とバラに試験散布をしてみたが
特に”薬害”も現れないようなので
今夜畑&庭の全面散布に乗り出す予定にしている

今とても困っているのが
サルスベリとハナミズキのウドンコ病だ
そうそう、今日はライラックにまで出ている
特にサルスベリは例年になくひどい状態
これだけ雨が続くのだから仕方のない事とはいえ
それでも黙って見ているわけにもいかない

今回の散布液は
ヨーグルトを使った乳酸菌によって病原菌を撃退しようというもくろみだが
この乳酸菌は塩分にも強く菌としての力も強力との事で
とても心強い味方でもある

よく考えてみたら
ぬか漬けをつくるぬか床も塩がたくさん入っているが
乳酸菌発酵して美味しい漬物が出来上がる
他にも
塩分の多い味噌の元になるこうじ菌もやはり塩OK
パンだって必ず塩を入れて作るから酵母菌も大丈夫なのだろう

こうしてみると
有益な善玉菌は塩に強く
反対に有害な悪玉菌は塩分に弱いのだろうか
腐敗の元になる菌は塩が多いと繁殖しないし・・
まあもちろんこれがすべてではないが
こういう単純な図式ならわたしにも理解できそう
うーん、塩ってあなどれない

一方”あおさ”の方だが
このまままくのも芸がないので(笑)
やはりひと手間加えて使いたい
そこで
2日前からまたはじめた生ゴミ堆肥つくりのバケツの中に
生ごみたちと一緒に入れて発酵させる事にした
そして今回ははじめて発酵資材として
EM菌を用いた『EMG元気くん』を採用



これまでは発酵資材はすべて米ぬかで行ってきたが
何種類もの有益菌が同居するEM菌も一度試してみたかった
生ごみを入れた上からパラパラとふりかけておくが
次の日には早速発酵して温度が上昇している
米ぬかだけの時よりも発酵が早くて活発なようだ

米ぬかだけだと
そこで菌が繁殖するまでには時間がかかる
となるとやはりあらかじめ発酵させた米ぬかを用いるのが一番有効だと思われる
以前にも
”三杯酢おにぎり”を腐葉土に混ぜて土着のこうじ菌を採取し
これを米ぬかに入れて拡大発酵をしたものを
剪定枝堆肥つくりなどに用いてきた

今回はこのEM菌を米ぬかで拡大発酵して使ってみたいと思っている
こういう市販の発酵資材は1キロ当たり500円程度するので
15キロが300円で手に入る米ぬかとは雲泥の差がある
だから
この『EMG元気くん』をただ単に1キロだけに終らせるというのは
わたしの性格上どうも落ち着かない(笑)

米ぬかについては
保存状態が悪くて先日虫がわいたりもしたので
今はちょっと気持ちも引けているのだが
やはり色々実験するには必須のアイテムだ
やっぱりお米屋さんに行ってこよう

話はそれるが
もう10年以上も前
美肌を作る方法として
米ぬかと煮干しの粉ときな粉を混ぜたものを
毎日大さじ2杯ずつ食べるというのがあった
材料をそろえたものの
とてものどを通るようなシロモノではなくて
早々に断念したのを覚えている(苦笑)

米ぬかにしても煮干しにしてもきな粉にしても
健康な体を作るための大切な要素がいっぱいつまっている
一方
わたしは試した事はないが
酢を飲むなんていうのも昔からある健康法だし
黒砂糖を食べていると長生きするとも言われている

こうした人間の健康法に使われているものは
今こうして自然農業に使っているものと少なからず重なっている
動物も植物も基本的に必要なものは同じということだろうか?

今日は母が久しぶりに豆腐つくりをしている
豆腐そのものは市販のもので幾らでも美味しいものがあるが
副産物の”おから”は
市販のものよりも何倍も美味しい
極端な話
このおからが欲しいから豆腐を作っているようなものだ

肥料つくりについて色々調べていると
材料に必ず”おから”が登場する
使ってみたいなあと思うが
残念ながら我が家ではおからは人間の大切な食べ物

そこで目をつけているのが地元のお豆腐屋さんだ
昨年
娘のクラスでお豆腐つくりをする事になり
わたしも先生と一緒に朝3時から豆腐屋さんへ見学に行かせてもらったのだが
最後にできたおからはすべて廃棄処分になるのだと聞いて
ものすごく惜しいと思った
よほど「それ分けてください」と言いたかったが
ちょっと心の準備ができていなかったので
そのままになってしまったのがとても残念
そのうち気合を入れてお願いにいってみたい

今年の天候は異常で
一番暑いはずのこの土用の時期もまだ雨続きで涼しい
当然低温による被害も多く出ているが
ただあきらめてしまうのも悔しい
この異常気象の中でも何とか美味しい作物を作りたいし
きれいな花も咲かせたい
あきらめの悪いわたしは
色々と作戦を練ってはささやかな抵抗を続けている






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