花ごころ

土つくりのこと(1)
                                                  



無農薬栽培を決意してから
『土』のことを真剣に考えるようになった
色んなサイトで勉強し
(苦手な)本もたくさん読んだし
とりあえず生ゴミ堆肥作りもスタートした

土に堆肥を施すのも
あるいは米ぬかをまくのも
すべては土中の微生物の活動を活発にするためで
その微生物のおかげで
土はどんどん肥沃になり
病気にも抵抗する力がつく

どうやったらもっと土の発酵が進むのだろう
更に善玉菌を増やすには?
もっともっとと追いかけているうちに
情報量が増えすぎて
米ぬか肥料つくりのページはごちゃごちゃになってしまった

今年の梅雨は雨の日が多い
梅雨だから当たり前なのだが
それにしてもちょっと続きすぎ
そのためか
ここへきてウドンコ病が一気に出始めた
バラももちろん被害が出ているが
深刻なのはサルスベリやハナミズキといった花木
サルスベリは夏の庭を彩るのに欠かせないのに
葉っぱが汚くなっては興ざめというもの
今日はやっと晴れたので
ウドンコ病に効くというキトサンとニームオイルを散布する

米ぬかを株元にまいておくと
そこに生えてくるカビが病原菌を退治してくれる
そう期待してはじめた米ぬかまきだけど
はじめて3ヶ月ではまだまだこんなものなのだろう
やはり土作りには時間がかかる

今、生ゴミ堆肥作りにちょっと疲れている
気温が上がってから臭いが気になり始めたのと
製作途中の堆肥がどんどんたまってしまうことだ
もっと簡単な方法はないものだろうか・・・

わたしにはひとつ気になっていることがある
それはもう40年も前に住んでいた家のお庭のこと
そこには母が植えた4本のバラをはじめ
季節の草花や野菜が元気に育っていた
その庭に母は肥料というものを施したことがない
バラも草花も野菜も
すべて生ゴミを直接株元に埋めて育てていたと母は言う
当時は現在のようにゴミを出す場所もなく
こうすることはゴミ処理法の常識であったものと思われる

わたしが色々調べた限りでは
植物の株元にこのように生ゴミを埋めると
根が傷んでしまうので良くないらしい
また、生ゴミが分解発酵する時にチッソを使うので
植物の成長を妨げてしまうともある
だからこそ今十分に発酵させた堆肥を作ろうと苦労しているわけだ

ところが母は40年前に
この現在では常識破りの方法で植物を育てていた
バラも一度の消毒もしたことはないという
花つくりも野菜つくりも何の知識も持たず
ただ生ゴミを埋めるだけで
元気な植物を育てていたというこの実態を
わたしはどう考えたら良いのだろう・・・??

更に
「堆肥は真夏には施さないように」と
本で読んだが
母は一年中いつでも埋めていたというからこれも違う

わたしは今、原点に帰ってみようと考えている
バラはそもそもそんなに弱いものなのだろうか
もっと原始的に
もっと自然に
そして大胆にバラつくりを楽しめないものだろうか
そのためには
バラを少しずつ鍛えて半野生化させなければならないと考えている

3月から
このブルーの大型コンテナの下に
一次発酵した生ゴミ堆肥を埋めている



写真の右にあるのはつるバラ”キング”
この写真をとった3月末にはひょろひょろしていた苗も
5月にはたくさんの花を咲かせ
現在は太いシュートが3本もう2メートルくらい伸びている
完熟ではない生ゴミ堆肥は
このキングの根元すぐそばに埋められている
それがもし根に影響するならば
こんなに著しい成長をするのだろうか?

わたしは疑問に思うと何でも試してみないと気がすまない
どうしてもバラの株元に直接生ゴミを埋めてみたい
昔、母がそうしていたように

というわけで
今どのバラで試してみるのか悩んでいる
とかなんとかいいながら
きっとどのバラにもやってみるだろう
わたしは本当に無謀な性格だから
うちへやってきたのが運のつきというもの(苦笑)

もちろんこれからバラだけでなく
サルスベリやハナミズキにも同様に試みる
”庭中土ごと発酵”
さてどうなるかはお楽しみ。。。





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