花ごころ

〜黄昏時の”たそがれ”〜
                                                  




”たそがれ”の花が開きはじめた
思わず息を止めてじっと見つめている

一昨年
広島バラ園の畑で
はじめてこの”たそがれ”に出会った
青バラに憧れて
何か良い色の花はないものかと
探しに行ったら
背の低い株に
平咲きの青い花のついた薔薇が・・・

秋の日はすっと暮れていく
その黄昏時に
青い花はそこだけぽっかり浮かんで見えた
これ欲しいな・・・
でもちょっと薔薇じゃないみたい
”たそがれ”という名もなんだか寂しいし

他に色々候補がありすぎて
結局この時は購入を断念
でもずっと
あの青い花の光景が忘れられなかった

翌春
もう一度バラ園を訪れた時
やはりこれだけはと
連れて帰ることにした
それからしばらくして開花



形はそのままだが
色は違う
あれは秋だったからかな?
いや
秋になっても
黄昏時も
やはり花は紫色

あの青い花は何だったんだろう・・・

時々
『忘れられない光景』というのがある
時の経過とともに
たいていが実際よりもオーバーに記憶されている
わたしはずっと
より青い薔薇を見たいと願っている
その気持ちが
”たそがれ”をそんな色に見せたのかもしれない

この薔薇は
和風のお庭に似合うと思う
日本から出た品種だからか
和の情緒が漂っている
独特の静けさがある
やっぱり連れて帰ってよかった

これから初めての花を見る薔薇が次々開花する
いつの間にかわたしの頭の中で
想像の色がふくらんでいる
さて
明日こそは”ブルーヘブン”が開くかな?




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