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クレマチスの世界






バラとの相性No1のクレマチス
シーズンになるとたくさんの種類の安価な小苗が出回ります
ラベルを見るとどれも素敵で
あれもこれもとついつい手が伸びる・・・
ところが
小さな1年生苗はその年には花が咲きません
バラと同じく
一季咲き品種と四季咲き品種があり
剪定方法を間違えるとこれまた花が咲きません
そうかと思えば
ようやくつぼみが出てきて咲き始めたとたんに
一夜にしてしおれるオソロシイ立枯れ病もあり
これはきちんと勉強しないと育てられない、、と痛感

我が家には現在10種類のクレマチスがあります
そのうち開花したものは9種類(画像あり)
それらを中心に
クレマチスを系統別に整理して
育て方などをまとめてみました

『生長記録を見る』では
それぞれの品種の成長記録を載せています
(随時更新の予定)


5月に訪問したMayumiさんのお庭を紹介↓
Mayumiさんのクレマチス


(グループ) (系統) (品種例)
<旧枝咲き>

(特徴)
前年に伸びた枝から
新芽が1〜3節伸びて開花
ほとんどが一季咲きで
4月中旬から咲く早咲き

(花後の剪定)
花首かその一つ下の節で剪定
その後のびたつるはそのままに
来春そのつるに花がつきます

(冬の剪定)
枝は枯れてもそのまま長く残す
細い枝を切る程度の弱剪定
モンタナ系 モンタナ・ブロウトンスター

*立枯れ病にて枯れ死
パテンス系
(四季咲き)



2005年の画像を見る
ギリアンブレイズ

2005年の画像を見る
ニュージーランド系 カートマニー・ジョー(常緑性)
アーマンディー系 アーマンディー(常緑性)
原種 ウンシナータ(常緑性)

*移植による枯れ死
<新旧枝咲き>

(特徴)
前年に伸びた枝と
今年伸びた枝両方から
新芽を伸ばして開花
6〜8節位の所に花がつく
剪定すると繰り返し咲く

(花後の剪定)
深く切り詰める強剪定も
あまり切り詰めない弱剪定も
どちらもOK
両方の剪定方法を取り混ぜると
長く花が楽しめる

(冬の剪定)
良い枝だけ残して
あとは地ぎわから切り取る
たくさん枝を残すと
来春の花が小さくなる
ラヌギノーサ系 プレジデント

2005年の画像を見る
H.F.ヤング

2004年の画像を見る
ジャックマニー系 ジャックマニースパーバ
2005年の画像を見る
ビクトリア

2005年の画像を見る
フロリダ系 ベル・オブ・ウォッキング

2004年の画像を見る
タングチカ系 ヘリオス
原種 テッセン(クレマチスの和名ではありません)
<新枝咲き>

(特徴)
地中から今年伸びた枝に開花
10節位伸びたところに花がつく
5月下旬から咲く遅咲き
四季咲き性が強い

(花後の剪定)
地ぎわ2〜3節を残して剪定
早めに剪定を繰り返すと
秋までに3〜4回花が楽しめる

(冬の剪定)
ほとんどのつるは枯れるが
枝に良い芽がある場合は
地ぎわに近い芽の上で剪定
テキセンシス系 プリンセス・ダイアナ
インテグリフォリア系 篭口(ロウグチ)

2005年の画像を見る
ビチセラ系 コンテストボジャール

2005年の画像を見る
パープレアプレナエレガンス

2005年の画像を見る


*用土と植え方*

   赤玉土小粒7:完熟腐葉土3くらいの水はけの良い土に
   1節埋まるように深植えする(株立ちになりやすく立枯れ病を防ぐため)
   1〜2年生苗は直接地植えせず鉢植えにしてまず株を育てます
   最初の一年で剪定や誘引のタイミングなどを覚え
   花が咲けば花色や花径、花のつく位置などを確認しておきます
   クレマチスは移植を嫌うので一度地植えにしたら植え替えは避けたほうが無難
   そのためにも品種の特徴を知って植え場所を吟味する必要があります

*日常管理のポイント*

   ・日当たりの良い場所で育てます(半日以上日の当たる場所)
   ・水を好むので表面が乾いたらたっぷりとあたえます
   ・肥料が大好きなので3〜10月は月2回の液肥(1000倍液)を潅水
    2〜3ヶ月に1回置き肥を与えます(真夏は液肥のみ)
   ・病気(ウドンコ病、立枯れ病など)や害虫(アブラムシ、ナメクジ、ケムシなど)
    を予防するために定期的に薬剤を散布します
    (冬の休眠期には石灰硫黄合剤の散布を行うと春先の被害が抑えられる)
   ・花はおしべが開ききる前に摘み取ります
      おしべが開くと⇒ 
    
   

*枝作りとつるの誘引作業*
   
   苗を植え付けたら剪定をしながら枝数を増やす作業をはじめます
   6〜7節伸びたら2〜3節のところで剪定するとそこから2本の枝が伸びてきます
   これを繰り返しながら枝数を増やします(7月中旬くらいまで)

   クレマチスは他のつる性植物と違い
   つるではなく葉柄が支柱などにからみつきます
   誘引する時にはトレリスなどをくぐらせるのではなく
   つるの節と節の中間部をワイヤー入りビニールテープなどでゆったりとめつけます
   格子をくぐらせるとはずす時につるが折れてしまうので注意
   つるをフェンスなどに誘引する時はまっすぐ登らせないで(花つきが悪くなる)
   まだつるが柔らかい時期に斜め上に向けて枝同士が平行になるようにします
   方向を途中で変えることもできますが
   必ずどの枝も同じように方向転換し、枝の交差は避けるのが大切
   枝が重なると葉柄同士がごちゃごちゃにからみついて手におえなくなります
   更に風通しも悪くなるので病害虫発生の恐れも

   成長期にはつるはどんどん伸びるのでこまめな誘引作業が欠かせません

   


<参考文献>

クレマチスとつる性の植物(主婦の友社)

ガーデニング花木入門(日本放送出版協会)

園芸ガイド(主婦の友社)




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