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私のバラ栽培法2005年度版


*はじめに*

2001年の秋から本格的にバラ栽培をはじめて3年が過ぎました
初めはどうしてよいやらさっぱりわからず
とりあえず日本バラ園の方法をとるべく肥料などを取り寄せ
細かい栽培方法もここで勉強させてもらいました
結果的に初心者ながらバラたちは素晴らしい花を咲かせ大満足
しかし翌年には
どうしても完全無農薬栽培にしたいとの願いから
NETや本の情報をたよりに
これは!と思うものを片端から取り入れているうちに
これまでの日本バラ園の方法でもなく
従来の本に出てくるようなバラ栽培法でもない
わけのわからぬ中途半端な栽培管理となり
最終的にバラの株を弱らせるような事態にまで陥ってしまいました
わたしはここではじめて
バラをいったいどう育てたらいいのか
そのしくみや理屈を何も知らなかったのだと思い知らされます
そこでたくさんの本を読みながら基礎知識を仕入れるうち
バラの栽培方法は決してひとつではなく
栽培者の数だけ栽培法もあるのだということがわかってきました
ならばわたしも人のやり方に依存した栽培法ではなく
自分なりの方法を試行錯誤しながら作っていきたい
バラ栽培3年目にしてやっとひとり立ちする決意をしたのでした
そして意気揚々とスタートした2004年度でしたが
現実には施肥にかなり問題もあり
満足な結果が今ひとつ得られませんでした
そこでこの2005年度は
2004年度の施肥の問題点を改良しながら
「楽」で「安価」に「健康」なバラを育てて行きたいと考えています

ここでの栽培法は
基本理念として日本バラ園の方法をかなり取り入れています
このバラ園では
従来バラ栽培のタブーとされてきたことも受け入れ
確固たる信念を持って独自の方向性を打ち出しているところが
私としてはとても気に入っています
そして何よりここの栽培法と肥料を用いれば
どんな初心者でも立派なバラを咲かせることができるのです
そのためここでもその”タブー”とされることが平然と出てきますし
それが万人に受け入れられるものでもないと思いますが
私はこれでやっています
実際に世の中でダメといわれていることがすべて×なわけではないので
そこに意外な利点も期待しながら
常に新しい試みを続けていくつもりです
ですからこのページの栽培法はあくまで『2005年度版』であり
その先ではきっとまた別の方法が取り入れられているでしょう
また、この『2005年度版』はあくまでも”案”の部分も多いので
随時追加変更出直しなども十分ありうることをあらかじめご了承くださいませ



<目次>

1.バラを植えるときには

2.年間施肥計画

3.病害虫の防除



1.バラを植えるときには

  
  ☆ 植え穴のサイズは縦横50〜60センチ、深さは20〜30センチ程度
     植木鉢なら縦30×横30×深さ30センチくらいが適当
     (プラスチック鉢の方が素焼き鉢よりも夏場の乾燥に強くて管理が楽です)
     庭に植えたバラを掘りあげてみると根は横には張っていても下へはさほど深く伸びていません
     ですから深さは30センチも掘れば十分と思われます

  ☆ バラ苗を植える時の用土は無肥料で
     2004年の使用用土については「バラ用配合土を作る」に記載(2005年もこれに順ずる)
     基本的に”元肥”はあたえず、随時必要なものを土の上に置きます
     用土はできればPHを計ってみると良いです
     バラ用土の適正PH5.5〜7.0くらいといわれています

  ☆ 苗は根がかなりむき出しになるくらい浅く植えます
     こうすることで潅水のたびに根が洗われて病原菌がつきにくく、繁殖しにくいのだそうです

  ☆ 苗の植付けはそっと
     植えた苗が安定するようにと上からぎゅうぎゅう押さえ込んではいけません
     根の周りは常に空気がよく通るようにして微生物の繁殖しやすい環境にしておきます
     バラを育てると同時に土中の有用菌も育てることを心がけて
     バラ苗に土をかけたら片手で苗を持ったままで潅水すると 
     自然に土が根の下へとはいり込んで落ち着きます
     土が足らない場合は更に上から追加して同様に潅水します
     この時苗を持っていないと土と一緒に穴の中へ沈んでしまうので要注意
 
  ☆ 基本的にバラ苗の植え替えはしない
     私のバラ栽培は微生物の助けを借りて成り立っています
     その微生物の住みかである土を掘り返してしまうことは根の環境を悪くするもと
     この理念から鉢植えであっても植え替えはしないことにしています
     (くわしくは「植え替えしない鉢バラ」参照)
     ただし、根切り虫などの被害にあった場合はこの限りではありません

    *2004年の終わりには、「管理を容易にする」「小さめの鉢の方が案外良く育つのでは?」
     などと考えて、鉢植えバラをすべて6〜8号の鉢に植え替えました
     わたしは鉢は大きいほど良く育つと信じていたので
     それまでは10〜13号を使用していたのです
     ほとんどのバラを7号鉢としましたが、結果はこれからのお楽しみ



2.年間施肥計画

    冬の間に施す”寒肥”やあらかじめどっさり与える”元肥”という考え方はここでは用いていません
    バラが育つのは人が成長するのと同じと考えて
    バラが寝ている休眠期(12〜2月)には最低限の施肥のみとし
    活動を開始する2月から本格的な施肥をスタートします
    (ここ広島県沿岸部は温暖な気候のため2月中旬には新芽が動き始めます)
    肥料の種類や量は”バラがその時欲しいものを必要なだけ”与えるのが基本なので
    ”元肥”として特別にたくさん施すことはしません
    バラも肥料をやりすぎれば肥満になり病気にも弱くなると言われています
    また、自然のものだからと安心して窒素分の多い有機肥料を必要以上に施すと
    使われなかった窒素がどんどん土中から地下水へと流れていき環境汚染も引き起こすので
    ムダのない施肥はとても大切なことだと考えています

    ここに記載した肥料は土に埋めるのではなく土の上に置き
    潅水のたびに少しずつ溶け出して効くようになっています
    ただ、リン酸肥料の「ようりん」だけは水に溶けないので本来土に埋めて使わないと
    効果がないといわれています
    「ようりん」は植物の根が出す酸によって溶かされてそれが根から吸収されるので
    あらかじめ根の張るところへ施しておかないと
    土の上からでは根のところまで移動するのが難しいのだそうです
    でも日本バラ園方式ではこの「ようりん」でさえも土の上に置いて使用します
    それがまったく意味のないこととは私には思えないので(それで花は立派に咲いたので)
    これからも追肥の「ようりん」は土の上に置いて使用するつもりです
    また、ようりんは水には溶けなくても土の水はけがよければ
    潅水時に土の間を通って根のあたりまで運ばれることも考えられますし
    土の上にあっても微生物が繁殖すれば
    その出す酸で溶かされて吸収しやすくなるとも考えられると思います
    
    なお、2004年11月にはお庭リニューアルのためかなりのバラを移植、植え替えしました
    その際の用土にはあらかじめ土10リットルあたり30グラムのようりんを混ぜています


    以下に2005年の年間施肥計画(案)をまとめてみました
    ここでは10号鉢植えにしたバラ一株あたりの施肥量を記しています
    うちの鉢バラは7号鉢なのでこの7割を施肥
    露地植えの場合にはこの2〜3倍量くらいにします
    *「発酵肥料」・・・米ぬか発酵肥料(Kuniさんの方法)65%に
                硫安10%過リン酸石灰20%塩化カリ5%を混合したもの
               (計算上のNPK=3.8-6.4-3.6)
    *「固形肥料」・・・JAの『くみあい粒状固形肥料30号』(NPK=10-10-10)
                腐植質有機物(木質泥炭)に肥料成分を吸着結合させたマトリックス肥料
                安定した肥料効果を期待して今年から使用してみます
    *「硫マグ」・・・硫酸マグネシウムのこと
    その他使用する肥料や資材などはこちら

    なお、施す時期についてはここ広島県沿岸部という比較的温暖な地域を基準にしています

2005年度年間施肥計画(案)
月\期 上旬 中旬 下旬 補足
12月 固形肥料20g シュルツ液肥3000倍液月2回
1月   〃  
2月 発酵肥料30g
固形肥料20g
  〃
生ゴミ堆肥を置く
3月 発酵肥料30g シュルツ液肥1500倍液月2回
4月 固形肥料20g
硫マグ5g
  〃 
5月 ケイ酸カリ   〃
6月 発酵肥料30g
固形肥料20g
硫マグ5g
ケイ酸カリ   〃
7月 発酵肥料30g   〃
8月 固形肥料20g
ケイ酸カリ
発酵肥料30g
ようりん50g
  〃
夏剪定の2週間前に施肥
生ゴミ堆肥を置く
9月 発酵肥料30g
硫マグ5g
シュルツ液肥1500倍液月2回
10月 固形肥料20g
過リン酸石灰50g
ケイ酸カリ   〃 
11月 シュルツ液肥3000倍液月2回



3.病害虫の防除

  ☆ 完全無農薬栽培で
     わたしの栽培法は”微生物頼み”ですから化学農薬は一切使いません
     なお、自然モノの害虫防除剤ニームオイルやアグリクールなどは
     使用の仕方によって葉っぱに薬害が出る恐れがあるのと、高価であることから
     使わない方針でやっています

  ☆ 害虫の天敵を増やす
     無農薬栽培をはじめた昨年は、カマキリやテントウムシなど害虫の天敵が庭に住みつきました
     今年もコレに期待します

  ☆ 害虫は基本的にはテデトール
     大の虫嫌いなわたしですが
     今は何とか害虫を手で取る(テデトール)ことが出来るようになりました
     どうしてもムリなものはハシデトール

 
 ☆ 病害虫防除はニンニク・トウガラシ入り木酢液などで
     殺虫効果はありませんが
     ある程度の忌避効果はあると思われるニンニク・トウガラシ木酢液をはじめ
     ショウガ、レモンバーム、ローズマリー、ラベンダーなどを
     それぞれ単品で焼酎に漬けた物を用意しているので
     適宜組み合わせて試す事にしています
     なお、これらハーブの焼酎漬けは
     何種類も混ぜてつくると効果が落ちることが予想されるので
     使う時にブレンドします
     
  ☆ 防除剤は葉面散布よりも土壌潅水で
     一昨年前までは病害虫防除のためにしばしば葉面散布をしていましたが
     葉は長く濡れたままにしておくほど表面のワックス層がこわされてはがれおち
     結果的にそこから病原菌が入り込むという心配があるので
     昨年より葉面散布を行わず土壌潅水のみとしています

  ☆ 菌体防除法
     米ぬかまきをはじめ、土には善玉菌がいつも繁殖するようにと努めながら
     善玉菌が増える事で病原菌の働きがおさえられるのを期待します






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