鉢のサイズと施肥量の関係


kimi  1/ 8(土) 21:29

わたしもこの前から肥料計算しながら
実はひとつ困ってるんです
それは、鉢植えバラ一本につき年間窒素量15グラムを目安とするのはよいとしても
わたしのように鉢の大きさを10号以上から7号まで小さくした場合でも肥料の量は同じでいいんでしょうかね?
現実にはそれではキツ過ぎるような気もするし
でも年間必要量はやはり施肥しないといけないんじゃないかとも思うし・・・
鉢が小さいという事は流亡する量も多いと思うので
それだけたくさん施す必要はありかなと・・・
ちょっとのきしーさんをお呼びしてみましょうか^^
のきしーさん、HELP!
もし見ておられましたら↑についてのご意見よろしくお願いしますm(_)m



謎のおじさま のきしー7号  1/10(月) 00:42
 
 これは大変難しい質問なので、竹を割ったような答えは期待できそうもありません。
・・・とは言えぼくちゃんなりの意見はしっかり書きたいと思いますので少々お時間をください。

 ぼくちゃん自身の問題でもある・・・・
1.年間施肥量が決まっても、いつ、どれだけ、何回に分けて与えるのか?
2.鉢の大きさとは、どうやって決まるんぢゃろ?
3.与えた肥料のうち、吸収される量っていったい・・?
4.露地植えは鉢植えの3倍施肥するってどういうコト?
5.禁断の鉢受け皿に期待してる効果とは?

 ・・・なあ〜〜んてあたりにヒントがありそうですよね!


kimi  1/10(月) 10:22

のきしーさんの問題はわたしや他の多くのロザリアンの問題でもありますが
わたしとしては「受け皿効果」は考えの範疇を越えていました
受け皿の水ってまたある程度は吸収されるんですよね?
そうか、その手があったか・・・


謎のおじさま のきしー7号  1/10(月) 15:25

 さすがkimiさん、ココで鉢受け皿の話題を出したとたんに反応しますねえ〜〜
 そもそもぼくちゃんが鉢受け皿使用の確信を得たのは
農業バラ生産でのロックウール溶液栽培と出会った時でした。

まず先にぼくちゃんの答えといきましょう!
(鉢の大きさを10号以上から7号まで小さくした場合でも肥料の量は同じでいいんでしょうかね?)
@@@肥料の量は鉢の大きさに応じて変えるべき。@@@

 まずはコレが(基本形の)答えです。
まあ、いろんなケースのなかにはコレにあてはまらないコトもあるでしょう。
でもそれはあくまでも特殊な事例と考えるべきでしょう。
また、いつも言うコトですが、これはあくまでもぼくちゃんの意見・考えであって
皆様は疑いの目をギラギラ持って見るコトもお忘れなく。
 肥料のコトなどあまり詳しくなくてもわかるように、がんばって説明していきます。
少々長くなりますから興味の無い方はこのへんでさようなら。

 kimiさんの問いの中にある・・・
@@@鉢を10号以上から7号まで小さくした場合・・・@@@
・・ですが、鉢を小さくする理由はいろいろ考えられます。
1.鉢が大きいと不都合が多い。(場所、土量、重量、鉢代金など)
2.株の大きさに対して鉢の大きさが適していなかった。
3.小さい鉢のほうが育成が良い。(品種や時期によりあるらしいですね!)
4.株の大きさをコンパクトにまとめる(鉢の大きさで)ため。

 1の場合、薔薇自体のコトより栽培者の都合を優先してるワケですから
株の育成は鉢の大きさに制限されます。
的確な大きさの鉢で栽培する時の施肥量と同じだけ与えれば
同様の育成をすると期待したいですが・・・何かしら無理が出ると考えられます。
鉢の大きさに準じた施肥量にするべきでしょう。
当然株の大きさも鉢に見合った仕立てにすべきです。

 2・3・4の場合、2と3は鉢の大きさが過剰であったケース
4は逆に鉢によって制御しようとするケース
いずれも経験からの判断ですね。
やはり鉢の大きさに準じた施肥量にするべきでしょう。
(必ずしも鉢が小さくなったら施肥量も少なく・・・・というワケではありません。後述します。)

 しっかり認識すべき前提としては、鉢の大きさが株に適合しているコト!これです。

 そもそも、施肥量とは株の育成の程度によって左右されるモノです(どれだけゴハンを欲しがってるか)。
それを鉢の大きさ(食卓や食器の大きさ)とからめて論ずる場合
株育成の程度=鉢大きさ ・・となっていないとまずいですからね。

 では基本と違って、鉢の大きさを変えても施肥量を変えないケースを考えてみましょう。

 ちょっと想像して下さい。
A:高さ30cmの普通の鉢。
B:高さ30cmだけど100倍の広さの妙〜に平たい鉢。
どちらにも薔薇を1株植えましょう。
 @@@肥料の量は鉢の大きさに応じて変えるべき。@@@
・・・であれば、BにはAの100倍近く施肥するコトになります。
しかし多くの栽培者は100倍施肥しないでしょう?
せいぜいA鉢の施肥量の2〜3倍の肥料を株の周辺に施すくらいでしょう。
 100倍の広さに均一に100倍の肥料を撒いても、そのほとんどが根に出会えなかったり、
流れていってしまうコトを経験的にわかっているからです。

 つまり、肥料の粒?から流れ出た成分が根と出会い
吸収されてはじめて肥料は”効く”というイメージですね。

前述の・・・

2.株の大きさに対して鉢の大きさが適していなかった。
コレは・・・・・
 さきほどの100倍鉢のケースと似ています。
100倍鉢ではAの2〜3倍の肥料を株の周辺に施ちますねえ?
・・では、Aの2〜3倍の大きさの鉢だったらどうします?

そうそう。やはり同じ2〜3倍の肥料を施します。
これは極端なモデルですが、よく似たコトは皆様のとこでもよく起きると思います。
過剰な大きさから適度な鉢に変える場合はこのケースです。
鉢の大きさが変わっても施肥量が変わらない代表的なケースでしょう。

要するに・・・
施肥量とは根の量(張り)に応じる。
根の量(張り)とは地上の株の規模(大きさ・花数など)に応じている。
地上の株の規模とは品種や気候やヒトのもくろみ(剪定)などなどに応じている。

つまり・・・
施肥量とは鉢の大きさでは決まらない。・・となるワケです。

 まあ、小さい鉢では狭いが故の根の張りかたが
広々したところではまたそこなりの根の張りかたがありますから
単に地上の条件ばかりで根張りは論じられませんし・・・、土の良し悪し(性質)にも大きく左右されます。


 あはははは
 ”のきちい〜!施肥量を鉢に合わせろ。だか、合わせない。だか、結局どっちなんだあ〜〜!!”
・・としかられそうですね。
基本はあくまでも、鉢の大きさに準じた施肥量にするべき。・・・なんです。
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 さてさて、kimiさんが小さい鉢に同量施したくなっちゃう理由に挙げていた・・・
(鉢が小さいという事は流亡する量も多いと思うのでそれだけたくさん施す必要はありかなと・・・)

 ふむふむ

 なんとなくkimiさんに言われるとそんな気もします。
 あまり肥料に詳しくない方は
流亡(水で流されて鉢外に行っちゃう)しやすい成分としにくい成分があるコトを知っておいてください。
それと・・・

 大雨が降らず、的確な潅水が出来る場合は流亡は起こらない。
 ・・・っというイメージをすっと持てるようになって下さい。

 大雨ってのは鉢にどんどん水が降り注がれます。
水に溶けやすい肥料成分はどんどん流れていってしまいます。
 的確な潅水ってのはヒトによってまちまちなのですが
ココでは水が鉢から出ないコトをそう呼びましょう。
(世間の普通と違うのでちょっと後で補足説明します。)

 要は、水が鉢から出て行かなければ、水によって流される肥料成分の損失は無い。
まあ当たり前ですねえ〜。。。
 農業バラ生産でのロックウール溶液栽培とはコレの究極の形です。
肥料成分を含む液が循環しているところに根を張った薔薇は、
常に管理された濃度の溶液から肥料分を吸収できます。
当然ハウス内は雨も降りません。^^
 こんな栽培法でもおおむね元気に薔薇は育ちます。
”根も空気が必要”だとか”過湿だと根腐れする”とか”水溶性でない養分は?”とか
・・・もう何がどうなってんだかという世界ですが、、、現実です。
 
 ”鉢底から水がドボドボ出るまで十分水を与えます。” 
 これが世間でよく言われる良い水の与え方ですよね!
でもぼくちゃんは水は土に染み渡る分以上は与えません。
まあ、多少は多めにあげちゃいますが、
そうして出てきた水は・・・これまた世間のタブーである鉢受け皿に溜まります。
それどころか、鉢受け皿が満杯になるまで水を足します。
 ぼくちゃんのこの方法は、水遣りの回数を減らしたり夏の水枯れの回避が最初の目的でしたが、
水遣り時の水溶性養分の流亡防止、また流亡したものを土に再吸収させる。
土に常に水があるコトによって養分の吸収を促進させる(露地植えに似てます)。というような効果が期待できます。
もちろん、土の物理的性質が良く、生物相のバランスなども良くなければ・・・”根腐れ”という悲劇が待っています。
決して皆様にお勧めしてるワケではありません。

 あと・・・

 良質な肥料(良質な有機質肥料や良質な緩効性化成肥料など)では、
大雨などですっかり有効成分が流亡しきってしまうコトはないと思うんです。
 特に、施肥後に腐熟が進むような未完熟肥料や半完熟肥料の場合は、
その大雨の時までに溶出可能になった成分は失われますが、
それ以外はなんとか鉢に留まっているような気がしませんか?
鉢が小さいと流亡が多いというのもどれほどのものか?
kimiさん今年実験というかよく観察してみて教えてくださいね!

 とまあ、なんともグダグダ述べてきましたが、結論です!
 kimiさんの鉢に関しては、10号以上の鉢から7号にしたら30%施肥量を減らす。
水やりはドバドバ与えない。
オマケで水枯れ防止の為にも鉢受け皿を使って実験してみる。
あはははは 仲間が欲しいのでえ〜す。大丈夫!大丈夫!kimiさんの土なら絶対根腐れなんかしませんよ!
 万一肥料が不足気味になったら追加施肥すればいいし、最初から十二分に与えることなんかありません。


kimi 1/10(月) 21:03

わたしが鉢を10号以上から7号まで小さくした(写真参照)理由は
1〜4のすべてにあてはまります
きっかけは「花ごころ」にもちょっと書きましたけど昨年の台風です
もう何度鉢を持ってウロウロした事か、、、
このとき思ったのが、ばら鉢は「片手で持てるようにする」こと
つまり一度に2鉢運べるようにしたいと思ったわけです

あと、その前から考えていたのが2と3です
まず2ですが
移植のたびに思うことは「バラって案外根が張らない」ということ
大きな鉢の中では根が泳いでいて(?)「こんなにたくさんの鉢土なんていらないじゃん」と思っていました
ならば根が張る必要最小限の土だけあればいいでしょうと
そして通気性の問題を考えて鉢の素材は素焼を選びました
根は酸素を求めて伸びていくというので
根の生長を即すためには鉢そのものが呼吸できる方が良いだろうし
鉢が小さければそれだけ空気の取り込み口も近いと考え
根は全体にまんべんなく張るのではないかと期待しました

3については以前からそういう情報を聞いていたのと
実際に自分でいくつかの挿し木苗を育ててみて
小さい鉢の方が苗の生長が良いと思いました

4は、限られたスペースでより多くのバラを楽しみたいと考えれば必須ですね

それで施肥量についてですが
わたしの鉢は大きすぎたため
結果的には根が肥料のあるところまで到達しないままで
吸えなかった肥料がどんどんムダに流れていたのでしょうね
というのも、わたしの知識としては
「肥料は今から根が伸びようとする先に施す」というのがあり
施肥は鉢の端っこに施す事が多かった
水に溶けた肥料はそのまま鉢の壁を通って下へ、、、あーもったいないことTT
これでは必要な量さえも吸収できなかった可能性も大ですね

わたしが「小さい鉢の方が肥料の流亡が多い」と考えたのは
土が少ない分、肥料を保つ容量が少ないこととごちゃごちゃになっていました
これは見事に勘違いです^^;
これからは「ちょうど良い大きさのお茶碗でご飯を残さず食べる」を基本に
7号鉢では3割カットの施肥でやってみます

正直なところ3割くらいカットしないと
鉢の上から肥料があふれそうなのです^^;
まああふれるというのは大げさとしても、わたしの使う緩効性固形肥料は軽いので
一回の施肥量20グラムが20ccにあたり、これは大さじ1杯と3分の1になります
この量は7号鉢には見るからにちょっと多い
これが3割減で大さじ1杯弱になればちょうど適量という感じですね

『鉢受け皿水溜め作戦』はぜひわたしもやってみましょう
こぼしたご飯はちゃんと拾って食べるべし^^
このたびは鉢底に炭を砕いたものを入れているし
植え替え作業により土の物理性は良くなっていると思います
多分悲劇的な結果にはならないでしょう(希望的観測)

とまあ、おかげでこれからの方針が無事決まったわけですが
いくつか不安な面もありますね
それは気温と水温の問題です
この辺は真夏の気温が昨年など38℃までになるようなところです
わたしとしてはそういう条件下で鉢を小さくし、しかも素焼鉢にすることに一時躊躇しました
でも、それは朝晩ドバドバ水やりすれば解決する問題だと思って植え替えに踏み出したわけです
そのドバドバができないとなるとちょっと困りましたねぇ・・・

それで今考えたのは、まず鉢の外側に水をたっぷりかけて器を冷やし
それから適量の水をやるかなあという方法
他に何か良い案はあります?

それでこの『鉢受け皿水溜め作戦』はのきしーさんはいつからスタートする予定ですか?
本格的な施肥が始まる2月から?



謎のおじさま のきしー7号 1/12(水) 12:18
    
 kimiさんは・・・「バラって案外根が張らない」ですか。ぼくちゃんは逆の印象を持ってます。
1年前に初めて植え替えを体験しましたが、鉢の形のままスポって抜けてきました。
土はすべて根に抱かれたような状態で、ほぐすのも難しく、
ジェット噴射の水(なんぢゃそりゃ)で土を落としました。
7.8.10号鉢を使っていますが、すべてそんな感じでした。
よく言われる”根詰まり”っていう印象は無く・・・まあ適度な感じでした。
半年間の成長ですから旺盛だなあという印象でした。

 気温と水温の問題!困ったなあ、これは鉢と露地の差を生む最大の要因だと考えてます。
鉢植えの宿命と言えばそれまでですが、なんとかしたいところですか?
保温マットやギンギラシートで囲ったりしてるの見たことありますが大変ですよね、かっこは悪いし、
kimiさんは通気性で素焼鉢を選んだワケだから意味無くなっちゃうしなあ〜。
 素焼鉢(で小型)にするってのは、通気性は良くなるんですね?!
・・ということは水は鉢表面からも逃げるワケでしょうから、気化熱を奪われ鉢の温度は下がります。
夏の水温というか地温のためにはイイほうにいきますね。
しかし素焼鉢で小型にしていくと
土の単位体積あたりの空気と接する表面積を大きくするでしょうから・・・水の蒸発は増大するでしょう。
 kimiさんの水ドバ作戦でも朝なんかはあまり意味無いでしょうね、まだ高温になってませんから。
ドバ水による周囲への”打ち水”冷却効果のほうが持続性があるでしょう
(コンクリート床などではあまし期待できませんが)。
水遣りによる冷却の効果があるのは夕方でしょう、が、
日中ずっと高温になってるのなら夕方になって冷やしても、多少のタシにしかなりませんが、
夕方に水遣りをするコト自体の重要性が大きい気がします。
なんかこう書くと小型素焼鉢では多少の温度下げ効果はあっても、水枯れが起きそうな気がしてきます
が・・・まあ実際テキトウに水遣りやってみましょう。
クソ暑い真夏にアレコレ細かいコトやろうったって頭がボーっとしてできやしません。
意外とウジウジ考えたほど悪いコトって起きないものですよね!がははははははは

 『鉢受け皿水溜め作戦』はのきしーさんはいつからスタートする予定ですか?  ・・・・って?
 あはははは そんなたいそうな、、、、いつって我が家ではずっと皿使ってますから年中です。
ただのズボラ!冬なんか水遣りなんかほとんどしません。
めんどくさがり家のぼくちゃんにはピッタリ!
去年なんか夏クソ暑かったのに全然世話してもらえない薔薇達が枯死1株ですんだのもコレのおかげでしょうね。




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